生き物は生き物を食べて生きています。
それ以外、食べ物はありません。

人間の世界では、加工して食べているので忘れがちですが、自然界では、そのまま食べています。

食うか、食われるかの世界です。

次の動画は、ジャガーがワニを襲う信じられない光景です。
異種格闘技ではなく、生きるために戦っているのです。





しかし、これによって、自然かは保たれているのです。
草食動物は、草を食べて生き残ります。
肉食動物は、その草食動物を食べて生き残ります。

もし、草食動物だけだったら、草を食べ尽くして絶滅していまいます。
もし、肉食動物だけだったら、餌が不足して絶滅してしまいます。

この、地球上の生態系は、生き物が生き物を食べるという行為によってバランスが保たれています。

この地球上で生き残るためには、命を食べ続けなければなりません。

これは人間も同じです。

命からできていない食べ物はありますか?

ないですよね。

サバンナの動物たちだけが、野蛮だとは言えないですね。


そして、もう一つ、この地球上のバランスを保っているものがあります。
永遠に生きる個別の命はないということです。


つまり、すべての生き物が生まれ、生き、死ぬというサイクルをもっています。


行く川の流れは絶えずして、しかも、元の水にあらず。
世の中の人と住処と、またかくの如しという「方丈記」の文面そのものです。

世代交代しながら存在しているのが人間社会です。
ジェネレイトしながら、存在します。

150年後に、今存在している人間は誰もいないでしょう。

しかし、たぶん人間社会は存在しているでしょう。

存在し続けるためには、新陳代謝を続ける必要があります。

死が存在しなければ生もありえず、片方だけではバランスを崩し存在自体が不可能なのです。

諸行無常、すべてのものはいつか消えて別のモノに変化します。

私たちの心も、記録しておかなければ、消えてなくなります。

永遠の意識体である個別の魂は存在しません。

死ねば、個は終わりです。


種という全体はジェネレイトして残って行きます。

私たちの存在は個ではなく群れとしての存在です。

群れが存在しなければ個は存在しません。

私たちは群れとして一つなのです。

今の私たちが感じているようなことを、私たちがいなくなっても、新しく生まれた個たちが感じていることでしょう。

それは、今の私たちが感じていることと同じです。

その人たちは私たちです。
私たちは群れとしての存在ですから・・・

群れも他の群れとの関連性で存在しています。

そう言う意味ではワンネス・・地球は一つの生命体のようなものです。


私たちの身体の細胞も、日々、生死を繰り返しバランスを保って生きています。
死が存在しなければ、存在じたいが不可能だということです。

そしてすべてのものに役割りがあり、その役割を生きることが私たち命として存在するものの使命です。

一生懸命生き延びる、そして生きていることを楽しむ。


それが私たちの使命ではないでしょうか。