前回のエピソード記憶にかんする記事は読んでいただけましたか?


昆虫などにはエピソード記憶の機能がないということがありましたね。


でも、チンパンジーなどの霊長類にはあるのではという話でした。


犬や猫の哺乳類ではどうでしょうか?

彼らの目の構造から考えても、映像記憶は持っていると考えられます。
言葉が介在しないだけであって、直接映像処理によるエピソード記憶を持っているのではないかと考えられます。


仲間や、飼い主を認識しているわけですから、意味の理解があり、その意味をつなげてエピソード記憶を作り出していると思われます。


意味を持つこと自体エピソード記憶を脳が作っているとも言えます。



今起こっていることのすべてを意識的にしろ無意識的にしろ記憶することは不可能であると同時に無駄なことです。


そこで、重要なことを、効果的に記憶する働きがエピソード記憶であり、意味の意味であり、記憶の優先順位を決めていることでもあります。



人間以外の動物たちにも、意識はたぶん顕在意識はあるでしょう。
痛いとか、寒いとか感じていると思います。

しかし、彼らは、実際に刺激を受けたときにしか、エピソード記憶は引き出されないと思います。


人間は、言葉という道具を持っているので、いつでも意識の上に、それらを引き出すことができます。

人間は、言葉を持っていることによて、エピソード記憶をさらに抽象化して利用できます。


過去・現在・未来という時間軸も抽象化されたエピソード記憶です。


本来の意味でのエピソード記憶は、個人の体験を言っていわけですが、個人が言葉によって体験を残すことで、言葉の世界でだれもが共有できるようになるわけです。


人間以外の動物では、言葉という道具を駆使できないので、個人の体験などを遺産としてのこせないので、文明や文化などはないわけです。


しかし、エピソード記憶に関して言えば、言葉を介さない、映像やイメージによる、それは存在すると思います。

彼らの目の構造から見て、映像記憶の能力はかなりあると考えられます。


やっぱり動物でもエピソード記憶の機能がなかったら問題だと思います。


人間にとって、エピソード記憶の機能が低下したのが認知症というわけですから・・・・