無意識下で働いている思考で「ねばならない思考」と言われる自動思考があります。

私たちの普段の思考の後ろ側にこのような思考が前提としてあり裏打ちされていると、いろいろと問題が起こってくることがあります。

その前提となる、自動思考に気づくことは大切であると思いますが、これにこだわって「ねばならない思考はいけない」と考えるとすると、これ自体が「ねばならない思考」になってしまいます。

ですから、気づくだけでこだわらないことが大切だと思うわけです。

潜在意識は前提となる思考を優先し現実化しようとします。

前提となる思考を否定しても、逆に強調する結果っとなってしまいます。

「幸せになりたい」という考えの裏には、「現在幸せでない」という前提となる思考があります。

潜在意識は、前提となる思考のほうを優先し現実化しますので、結果として幸せの状態にはなることができません。

潜在意識は否定形を理解することはできません。

このパラドックスを理解することは大切です。
「神との対話」ではこのことを「神様はイエスしか言わない」とありました。

神様はとは潜在意識のことですから、前提のほうを受け取って実現します。

「幸せになりたい」と考えている人の前提となる思考は「今は不幸せである」ですから、神様は「イエス、不幸せですね。」としか言いません。

そして不幸せなことが現実化し続けます。

解決策としては、望みの言葉を発するのではなく、まず現状の中に幸せを見出してゆく行動を優先したほうが良いように思います。

あんまりポジティブを強調しすぎても逆にネガティブな結果を引き起こしてしまう可能性があるということです。


ネガティブなことも忌み嫌うことなく、うまくポジティブなことに利用してゆくことが大切なようですね。