悟りは誰にでも起こります。
意外と自分を変えようと意識していると起こらないかもしれません。
それが起こるのはひょんなきっかでおこります。
意識的に自分を変えようとすると、
潜在意識が抵抗します。
潜在意識は今の自分が大好きだからです。
もしあなたが自分を変えたいと思っているとしたら、
もう一人の自分が今の状況に不満を持っています。
これでは自分の中で戦いが起こりますよね。
ここまでの話では、自分の中に少なくとも二人自分がいますよね。
変革をしたい自分と反対勢力
反対勢力は保守派です。
今までの自分の人生をになってきた自負があります。
今は役立たないポリシーでも頑張っています。
「今までのままで良いではないか」と正しさを証明しようとします。
古い保守派は潜在意識に陣取って頑張っています。
革新勢力はまだ潜在意識をうまく利用することができません。
新しい考え方はプログラム化(信念化)が不完全です。
このように心の中で葛藤が行われていますが・・・
これらの二つの勢力は本当のあなたでしょうか?
答えはどちらも違います。
これらは二つの魂という勢力です。
魂とは心の中に作られたプログラムであり信念と呼ばれているものです。
何回も同じことを一から考え直して時間や労力を無駄にしないように作られた反射機構であるプログラムです。
信念を作ると、より幅が広いことを考えることが出来ますよね。
信念を前提としてそれ以降を考えれば良いわけですから。
でも信念がもし間違っていたら、それから考えることはみんな間違ってしまいます。
でもあなたが、より良い信念をもとうとすると、古い信念が邪魔をします。
古くからあなたの中にいる信念(魂)はあたかも人格を持っているかのように、あなたを説得してきます。
自分の言っていることが正しい、といろいろなことを起してきます。
あなたは怯えます。説得されそうになります。
でも新しい魂が幼いながら誕生しています。
あなたはその二つの魂に板挟みにされ苦しむかもしれません。
ここで気付いて欲しいんですね。
どちらも本当のあなたではありません。
あなたはこれらの魂(信念)の持ち主であり、主人です。
間違って、これらの信念の奴隷になっているだけです。
つまり、心の中で起こっている葛藤が自分だと思って信じ込んでいるだけです。
争いが起こっているのは、あなたが主人である権利を行使しないからです。
どちらの考え方を持って生きて行くかを決めるのは主人である、あなたです。
どちらの信念にしたがって行動するかを決めるのはあなたです。
しかし、決断するのはあなたですが、行動するのは肉体を通してしかできません。
あなた自身は肉体ではなく霊的な存在ですから、魂たちを動かさないことには行動できません。
魂は半分霊的ですが半分は肉体に食い込んでいます。肉体に宿った霊的部分を魂といいます。
だから実際に肉体に働きかけて行動をさせるのは魂です。
五次元的存在の私たち意識にはそれはできません。
魂を通してのみ、この世界に関わっているのです。
だから霊的存在である私たちは、魂たちを説得させる術を知らなければなりません。
はじめのころに書いたように古い魂はなかなか、ご主人様が新しく決めたことをやってくれません。
やってくれたとしても、いやいやです。疲れや恐怖を感じさせてきたりしてきます。
そこで、あなたが疲れるからよそうと説得されてしまったら奴隷状態です。
ここはいくら抵抗を感じてもあなたの意思を伝えるべきです。
疲れや恐怖を感じても行動するのです。
あなたは自分が行動しているように感じますが、実際は彼らを動かしていることになります。
行動できたということは、彼らを説得できたということです。
嫌々ながらでも彼らにやらせたことになります。
あなたが疲れや恐怖を感じながら行動をしたということは、彼らが嫌々ながらもあなたの支持に従ったということです。
よく、自分自身を褒めると言いますが、実は魂である彼らを褒めることなのです。
そして、褒めているのは意識体である本当の自分ということになります。
行動したら、何だか褒められたということを繰り返しているうちに、魂達はその行動の裏にある考え方を受け入れてゆくようになります。動物たちに褒美の餌を与えながら芸を教えこむのに似ています。
あるとき、何の抵抗もなく新しい行動ができるようになります。
抵抗していた信念が浄化したのです。
魂の中には色んな条件反射が作られています。自動化された考え方である信念です。
それらはあたかも人格のようなものを持っているので、それが自分だと錯覚しまうのが普通かもしれません。
でも魂はツールであり本当の自分ではありません。
私たちは刺激に対してすぐに反応しますが、そんな状態のとき、本当の自分は関わっていません。
かってにプログラムが動いているだけです。
もし、刺激と反応の間にスペースをつくるとしたら、どうでしょう。
そのスペースの中に入り込んで意思決定をしているのが本当の私たちです。
本当は最善の方法を冷静に客観的に考えられる存在です。
そして魂たちを動かして誰にとってもよりよい環境を創造して行こうとしているのが本当の私たちです。
刺激と反応の間にスペースを作ることが出来る自分がいることを発見したら、それは悟りです。
いつもの反応パターンをやめてみたり、
今までのプログラムでは対応できないことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?