こんにちは
今日は、多精子受精についてお話します
ART治療には、体外受精(ふりかけ法)と顕微授精(ICSI)
があります。
当院では、ART治療を実施する患者様には
培養士から、それぞれの方法を詳しく説明してから、
患者様と一緒に実施方法を決めています。
今日は体外受精法の説明で必ずでてくる、多精子受精の説明です。
多精子受精とは、卵子の中に2匹以上の精子が入った状態を示します。
この説明をすると半数くらいの患者様は、『双子(1卵生双生児)になるんですね』
と、ちょっと嬉しそうに話されます
でも、残念ながら違うんです
1卵生双生児とは、1つの卵子に1つの精子が侵入し、受精卵が成長途中から
2つの個体に分かれてそれぞれ胎児に成長する状態です
しかし、多精子受精は1つの卵子に複数の精子が侵入しているため、
卵子由来の遺伝子と精子由来の遺伝子の数が合わず、正常に成長を進めることは決してありません
ですから、移植(お母さんの体に戻すこと)はできないんです
ARTの技術は、初めてARTを行う患者様には難しい内容も多いと思いますが、
疑問に思うことわからないことなどありましたら、気軽にスタッフにお声がけください
質問内容によって専門のスタッフが対応させていただきます
培養士面談や、看護師面談といった予約枠もありますので、
ぜひ利用してくださいね