バセドウ病 家族の理解 | 甲状腺と予防栄養学の管理栄養士Acco MUKAWAの「栄養カルテ」

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バセドウ病・橋本病のダイエットと体質改善のための食事療法

バセドウ病や橋本病であるとわかった時、家族や周囲の人に伝えましたか?一緒に暮らす家族が居れば選択肢なしに伝えることになるでしょう。

 

バセドウ病の発症は20代、30代に多いので一人暮らしの方も多いのではないでしょうか。

 

私は家族に伝えたのは診断を受けて少したってからだったと思います。そもそも、診断を受けて治療をはじめた直後は体調が悪すぎて報告する、しないを考える余裕もありませんでした。

 

服薬していればコントロールを出来る、家族に心配をかけたくない、等、色々考えて悩んでしまうこともあるでしょう。

 

©Acco MUKAWA バセドウ病 家族の理解

でもやっぱり、家族には伝えた方が良いと思います。

 

バセドウ病の症状により、感情表現が強くなり、わがままになってしまったり、おこりやすくなってしまうこともあるでしょう。そんなことがきっかけで、家族と不仲になってしまうこともあったのではないでしょうか。

 

体調が悪いと思っていたらバセドウ病だったと伝えましょう。少なからず日常生活や仕事に影響が出てしまうこともあるので、やはり伝えておいた方が治療はスムーズでしょう。

 

性格面にも影響が出てしまうのだと、これを自ら伝えるのは難しいですよね。「わたしの今のこの性格はバセドウ病のせい。それを認めて。」と言っている様に伝わりかねない。そうだけど、そうじゃない。不本意な言葉で自分の周囲を傷つけてしまったのは、自身にとっても辛いことです。そんな性格を受け入れて、耐えてほしいと言いたいわけじゃない、でも、理解してほしいだけなのです。理解してほしいというのも違うのかもしれません。そんなにハードルの高い話じゃない。バセドウ病による性格を認めてと思っている訳ではないのです。本人にとっても辛くて悩んでいて、そこから抜け出したいのです。原因は「バセドウ病だった」だったとわかったのです。

 

ただ知っていてほしい。まずはそんな気持ちが大きいと思います。

 

知っていてくれるだけで安心して治療に臨めるようになると思います。

 

私は心配をかけまいと考えず、父に言葉の限り伝えることに決めました。「決める」以前から「報告」はしていたつもりだったのですが、ある時、父から連絡があったのです。「そんなに調子が悪いのか?伯母が凄く心配していたよ。」と。びっくりしました。私は父にこそ症状を伝えていたつもりだったのですが、実際に父に会うのは私の調子が良い時で、会えば父の話を中心に聞いていました。そして目の前の私の元気(そうな)姿を見れば、伯母の心配とは大きな矛盾が生じてしまいます。ただ、父は大病を患っていて、そんな時に私の話をするなんて・・・と思う気持ちも大いにあったので、タイミングや表現等を気にするあまり、どこかで報告にストップをかけていたのでしょう。それに対し、伯母には色々な悩みを相談していました。その結果、父に心配をかけることになってしまったのです。

 

そんな訳で、私の余計な考えから父に心配をかけてしまったので、これからはしっかり伝えることにしました。伝えたら安心したのか?あまり心配されなくなったように思います。それはそれで、父の心配の種が減ったということでよかったです。

 

こんな気持ち、関係のバランスは人それぞれではあると思います。皆が皆、同じようにするのが良いとは思いません。ただ、心のわだかまりは、少なからず治療に何らかの影響を与えてしまいます。これは、どんな病気、けがの治療にも言えることです。しかし、バセドウ病はこの部分の比重が少し大きいと思います。

 

見えるようで見えない、バセドウ病の症状。バセドウ病の方と、それをサポートしてくれるみなさまにも伝わりますように。