熱く短き北京オリンピックが閉幕した。
メダル数で見れば、金9個、銀6個、銅10個。
金メダルの多くは、柔道とレスリングによるものだっただろう。
今回のオリンピックで野球とソフトボールの球技が終わる。
次回のロンドンでは実施されないのである。
その中で、ソフトボール日本代表は見事に有終の美で金メダルを勝ち取った。
あの無敵のアメリカを破って。
オリンピック4連覇中のアメリカは今大会も絶対と言われていた。
予選から見ても、敵はないと思われていた。
実際日本も、金メダルを獲得したが、アメリカには2度負けている。
予選、そして決勝トーナメント。
予選リーグの1位と2位が初戦でぶつかり、
その敗者が、同じく予選3位と4位の勝者とぶつかる。
日本はそこを勝ち上がり、再びアメリカと戦う権利を手にする。
日程などの関係上、初戦アメリカに敗れた日本は、同じ日に
勝ち上がったオーストラリアと戦う。
エース上野は、前の試合も延長まで投げており
このオーストラリア戦も延長戦の末、退けた。
その投球数、なんと300球を越えたという。
翌日にはアメリカとの決勝戦で再び先発、最終回まで投げ抜く。
「壊れても構わない。」
ひたすら投げ続けた。
悲願の金メダルを獲得した女子ソフトボールには対照的に
「金メダル以外はいらない」と豪語していた男子野球は
4位に終わり、メダルを持ち帰る事さえ出来なかった。
プロ主体でメンバーを揃え、至上命題を抱えていたものとは裏腹に
なんとも惨めな結果と言えよう。
前回も触れたが、100%ある力を100%発揮する難しさとはまさにこの事であろう。
終わるなや否や、今回の結果についてファンや評論家やマスコミは
A級戦犯探しを始める。
起用方法を指摘される星野監督、致命的なエラーをしたGG佐藤、炎上した岩瀬。
怪我人が続出した事による、人選ミス…など。
国民の非難を集中して浴びる恐ろしさ。
さらに圧し掛かる重圧に、選手達の心はさらに傷付けられる。
心のケアさえ必要な時期かもしれない。
しかし、まだペナントレースという戦いは続いている。
すぐに戦列に復帰した者、故障により今期を棒に振る者。
選ばれし者に今は休みはない。
この経験はやがて大きな武器となる日が来るだろう。
逆境に打ち勝ってこそ、一流となるのである。