プロ野球選手と言う職業は夢を与える職業である。


誰が言ってたかは忘れたが

「プロ野球選手になったではなく、させてもらった。

 今度は夢を与えて行く、育てて行く番である」


と言われるように、受けた事を恩返ししていくのである。


グラウンドで魅せる試合中のプレーもあれば、

グラウンド外で魅せるプレーもある。


最近で言えば、観客を楽しませる企画を次々と行った新庄が良い例だ。


テレビで見せる顔と外で見せる顔が違う人もいるのは事実である。

そんな人は、先々が大変だろう。


そういう意味では、私が見た中での一番良き人は桑田真澄である。


よく新聞などで見かけるのは、人柄が良いと記事になることがある。

コーチで来て欲しいなどと言われる事も沢山ある。

それだけ教え方も上手く、何より他の選手の手本になるのである。


巨人時代で丁度故障をして2軍にいた頃だ。

2軍は1軍よりも選手とファンが触れ合う機会が多い。

子供達は選手を見かけるとサインをねだる。

選手にして見れば練習中などに来るので、断る事もよくある。


しかし桑田はファン全員に気前よくサインをしていた。

練習終了後で疲れているにもかかわらずである。

邪魔にならないところに腰を掛けて笑顔で接している。

子供達が囲むように群がれば、キチンと一列に並ばせて順番に。


極めつけは、ある子供がペンを雨水を流す金属のギザギザの下に落としてしまった。

しかし、重い金属を担ぎ上げてペンを拾ってそれでサインをした。


ここに桑田の愛される理由があった。


小さい身体ながらも、173勝と言う勝ち星を積み重ね

絶望と言われた肘の故障から蘇る不屈の精神。

最後は夢だったメジャーリーグで勝ち星を増やす事は出来なかったが

野手でも代走でも出たいと言う、その気持ち。

野球が好きでたまらない姿を教えてくれました。


愛される桑田真澄は、プロの中のプロだと思います。