どうもどうも、親父です。
本日は、書評でがんす。
こちら、親父の同志である中島大輔先生が著されましてですね、2週間ほどかけて、2回読みました。親父は普段、同じ本を間も空けずに2回続けて読んだりはしないのですが。。。
Amazonをポチった時には、タイトルからして、現NPB最高投手のトレーニングメソッドが ”わかりやすく” 書かれているものとばかり思っていました……。
が、いざ読み始めてみると、そのメソッドはむしろ大変分かりにくい。インタビューに答える山本由伸その人が「フフフ。でも、この本書くの、難しいっすね。フフフフ」と笑みをこぼすほど分かりにくい。
うんうん考えているうちに2回読む羽目になりました。
しかしこの、読み手が読みながら「うむむ」と頭を巡らせ、「ああでもない」「こうでもない」と体を動かしてみることは、ある意味著者の術中にハマっているのだなと、2回目の途中で気づきました。
2周目を読み終えた時に思い出したのは、ある1枚の写真のことです。
異様な数の米俵を担ぐ農婦の写真(ネットの引用ですが著作権あれだったらゴメンなさい)。
この写真自体は広告用(?)に撮られたものだそうですが、小柄な女性が180kgを担いでいるのは事実のようです。山本由伸がやっているのは、つまりこういうことなんだろうなと。「重心とバランスとパワー」。
本書で描き出されるのは、山本由伸を日本のエースに押し上げた「大阪鶴橋で矢田接骨院の矢田修が主宰するキネティックフォーラムによるBCエクササイズ」です。
この『流派』では、筋トレを明確に否定します。代わりにやるのは、おそらく途方もなくネチネチした体幹トレーニングと、身体操作ドリル。アウターマッスルを肥大させるのではなく、BCエクササイズに取り組むことで、「中」がみっちり詰まった状態になっていく、とのこと。
山本くんや先輩門弟の筒香嘉智は、この身体感覚をベースにJAPANのエース・4番に駆け上がっていきました。
と、「俵を担いだ農婦の写真」とググっていたら、こんな記事に出会いました。
さて、だいぶ本書を読んだ人にしか分からない話に踏み込んできてしまいました。トドメにもうひとネタ。
本書で描かれた「重心」について、矢田師と近い考え方を持っていそうな人に思い当たりました。親父世代のスーパーアスリート、為末大さんです。
この動画で話されているのは、陸上競技は「空間における自分の位置を探し続ける競技である」ということです。
為末さんはこれ以外にも、「重心」「体幹」「腹圧」などにフォーカスした動画をたくさん挙げています。
ちなみに、矢田師も為末さんと同じ400mハードルの選手だったとか。共通するところがあるんでしょうね。
ちなみに、親父も高校生の時は400mハードラーでした。。。
はい、どうでもいい小ネタを挟んだところで、長くなっているのと眠くなってきたので後編に続きます!