どうもどうも、親父です。

 

本日は、都立推薦入試の結果(先日の記事参照「スポーツ推薦枠がある都立高校(硬式野球)」)には触れずに表題の件、元気出して振り返ってまいります。

 

弊ムスコ、2007年生まれ世代、中学3年間の中学硬式野球・シニアリーグ生活を終えました。と言っても8月には最後の大会を、12月には卒団式も終えております。少し間は空きましたが、後に続く世代のチーム選びの参考にしてもらうべく、首尾と機微を書き残しておきます。過去記事へのリンクも折々で挟みますので、ご参照くださいませ。

 

 

思い起こせば2020年3月、上の写真を初めてポストしたのは新型コロナウィルスの蔓延初期。大人数での練習ができず、学年別の合同トレーニングからスタートしたものです。長くなるのでコロナの話は省略。

 

 

◆弊ムスコが硬式野球を選んだ理由

 

「どうせ高校で硬式やるんだから、今からやっといた方がいいでしょ」(本人談)。当時小6ながら、なかなか核心をついた発言でした。

 

過去記事でも、親父の意見も含めチーム選びについて言及しています。我ながら、なかなか名作じゃないかなと。中学で軟式をやるのか硬式をやるのか問題

 

いま改めて考えてもやはり、硬いボールをぶん投げ、重いバットを全身で振り回してでき上がった基礎体力は、何ものにも代え難い。これは我が子のみならず、チームメイトの成長を見ていても痛感するものです。

 

 

◆かさむコスト(特に用具代)について

 

 

結論を申し上げますと、我が家は2年半の用具代だけで約40万円かかりました。これも、過去記事に詳しく書かせてもらいました。中学硬式野球の決算報告書(3年間の用具代)

 

だいたいどのチームも月額1万円〜1.5万円かかるであろう会費や遠征費は別にして40万です。内訳は上の過去記事に載せた一覧表に。削れるところも多々あったなとは思います。

 

コストダウンのポイントとしては、余計な買い物をしないことと、「消耗品」であるスパイクとバッティング手袋の扱い。用具選びについても、我が家が辿り着いた結論を記事化しておりますのでご参照ください。中学硬式 これ買っとけば間違いないリスト

 

 

◆保護者の負担について(母の部)

 


悪名高き「お茶当番」について。上の写真は、初めてのお茶当番で持参したセット一式です。グラウンドで子どもの飲料の補充、熱中症予防、予期せぬ傷病対応をするのは必要だと思います。一方で、無用なしきたりや無償の奉仕精神は、野球を滅びに向かわせている一因かと思います。

 

お茶当番を散々ディスり倒したこちらの記事に詳しいのですが、はじめてのお茶当番(第二戦)、後日談がありまして。記事がプチバズり、弊ブログ過去圧倒的最高PVを記録。結果、当時の「婦人部長」の目に触れて軽いお叱りを受け、表現の修正と約1ヶ月の投稿停止に追い込まれたのでした。

 

現在はお茶当番を廃止したことを売りにしているチームもありますので、体験会などでよくよく確認してください。チームによっては、入団届を出すまではこの辺りの細かな話をしないところもありますので、疑ってかかってください。

 

 

◆保護者の負担について(父の部)

 

 

父もまた、それなりの稼働を迫られます。主にはグラウンドの設営、整備、用具運び、遠征時の車出し、練習試合の審判などなどです。親父は最終学年の日曜はほぼ毎週グラウンドに行っていたイメージです。お母さんは川でお茶当番。お父さんは山で審判員

 

シニアリーグは全体的に運営組織が高齢化しており、事務局や審判部の運営が立ち行かなくなりつつあります。実際になくなったチームもありますし、単独では人数が足りず合同チームで大会に出場しているところもあります。

 

生き残るチームとそうでないチームの差がハッキリ出てきていますので、これも体験会の雰囲気やOBの証言をもとによくよく検証してください。

 

 

◆結論

 

どうも書いていると愚痴っぽくネガティブなのですが、シニアリーグに入れたことについては一片の悔いもありません。むしろ本当に良かった。

 

子どもは大きく成長。体力的にはもちろん、中継プレーや走塁の基礎を叩き込まれました。弱小チーム出身の下手っぴの部類でしたが、レベルの高い環境に置けば、周りに触発されてそれなりに伸びていくことを実感しました。子どもってすごい。

 

お金がかかるなあ、というのはもう野球はそういうスポーツなのだと割り切りました。乗馬やヨットをやるよりは安いもんでしょう。

 

親の負担は無視できません。これもやむなしと受け入れられる時間の余裕、気持ちの余裕が必須で、あとは2年半の「我慢」です。

 

逆に言えば、若干の金銭的余裕、少なくとも親ひとり分の無償労働が提供できない限り、中学生が硬式野球を選べない環境になっていることは、野球界は認識するべきです。

 

◆最後に言いたいこと

 

我が子がプレーする野球の試合は、世のあらゆるスポーツ観戦に勝る究極のエンタテインメントです。


こんな幸福な時間を与えてくれたムスコと野球に感謝したいと思います。