育成から胴上げ投手へ『ただジャイアンツのために』(山口鉄也)
今年の日本シリーズもソフトバンクホークス勢いそのままに三連勝。
ジャイアンツが一矢報いるか。
本日の試合が朝から気になるところだ。
ホークスが勝てば、四年連続日本一となる。
その場合、胴上げ投手は、おそらく森唯斗だろう。
優勝の歓喜で湧く瞬間マウンドには、ホークスの投手か?それともジャイアンツの投手か?
かつて、育成選手から胴上げ投手になった選手がいた。ジャイアンツの山口鉄也だ。
本書は、山口投手の野球人生が語られている。育成枠から這い上がり、9年連続60試合登板。タフの一言に尽きる。
飄々としたスタイルに秘めた静かなる闘志。ジャイアンツ一筋で投げ抜いたプロ野球人生だった。
そんな山口投手に思いもよらない胴上げ投手の栄誉がおとずれる。2012年の日ハムとの日本シリーズだ。
当時のクローザーは西村健太朗投手だった。しかし、原監督が最後を託したのは山口投手だ。
アメリカの劣悪な環境で鍛えられたメンタル。ジャイアンツのために、ひたすら腕を振ってきた男が最後を締めた。
翻って、今年の日本シリーズ。ジャイアンツの勝算は低い。
ホークスの活躍している選手は多くいるが、育成出身の選手も目立つ。千賀投手、石川投手、モイネロ投手、周東選手、甲斐捕手。
果たして、雌雄を決する一番となるか。
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