『社会には理不尽なことがたくさんあるんだ、それを野球から学びなさい、今のうちから耐えなさい』
これを初めて聞いた僕の率直な感想としては、、、
は?笑
野球と何が関係あるのか分からず、自分の中に疑問はあっても、うまく言語化できてなかったので、頭のなかはこれだけでした。
今になって色々と考えてみて、何が言いたかったのか、今どう思っているのかを自分の体験談と絡めて書いてみます。
①理不尽に耐えろは実は超簡単
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理不尽に耐えろ、乗り越えろって野球だけに限らず結構いろんなところで聞きます。
でもこれって実は作業的に求められるのは⦅我慢》っていう行為だけ。
ちょっと嫌な思いはするけど、何か別のこと考えて時間が過ぎるのを待っていれば、理不尽は通り過ぎていきます。
高い壁を歯を食いしばって乗り越えて行くようなイメージがもしかしたらあるかもしれませんが、建前だけで実際やってることはすげー簡単なんですよね。考えなくていいから。
野球でも練習時間が過ぎて行くのをただ待っていて、先輩や監督が怒鳴りちらしてうるさいのも、返事だけしてやり過ごしていれば、理不尽に耐えたすごい人間って引退する頃には崇められるんです。
じゃあ、この行為に慣れることを強要してるのって究極を言えば簡単なことしかしない量産型人間を大量に作り出してるってことで、大したことしてないんですきっと。
どうすれば上手くなれるのか考える。そのためには変えるところも出てくるけれど、より良い方向に向かわせるために考える。考え方がわからなくなるけどそれも考える。視野を広げていろんな情報を吸収して取り入れて考える。
そして的確にアウトプットしていく。間違ってもまたそこから考える。
これの方が10000万倍難しいです。
②そもそも社会っていつのこと
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これどっかの記事にも載せたかも知れないですが、そもそも理不尽なことに耐えて社会に出た時に〜って言ってるその"社会"って、現代のこと指してるのかと言われれば違うと思うんですよね。
きっと耐えるっていう簡単なことを余裕で口に出しちゃうぐらいなので、世の中に対する自分のアップデートもあまりしてないでしょうし。
変化が激しい時代にいる中で
昔だったら通用したかもしれない人間、または似たような環境でしか勝負できない人間を、スポーツを通して量産して行くのはいかがなものかと個人的には思います。
③ポジティブに社会と繋げる
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理不尽なことがあるから耐える力をつけなさい。
よりも
限られた環境の中でどうすればこのチームは変われるのか、どのような練習でどのように取り入れていけば組織としてプラスになるのかを考える力をつける。
そのためには視野も広げなくてはいけないし、広げるために人と出会って、出会いの中で人との付き合い方や暖かみを覚えて、、、、、、の方がポジティブに野球(スポーツ)と社会をつなげられてる気がします。
以上3つが僕が感じてたことです。
それを経て今どう思っているのか。
ここで突然ですが母校の話をします。
入学当初、僕らの野球部に掲げられてたチームとしてのスローガン?は【人間育成】でした。
気配り、気遣い、挨拶、礼儀、、、、細かなところまで徹底されてたのかな一応。
ただこのチーム、大会終わりや引退後になると必ずと言っていいほど学校内・外で問題を起こしてしまうんですよね。
当時は自制力が足りないんだなーぐらいにしか思ってなかったんですけど、今思うとちょっと違う視点でも見れます。
理不尽なことにはとりあえず耐えるだけ、外見は自分達でやっていこう!みたいなスタンスでも本質的な部分は指示待ち。簡単。
口を開けば社会、社会。簡単
今考えてみれば、自分より上の年齢の人にペコペコ頭を下げるのも、その人たちの身の回りをわざわざ整えて、『準備ができました、どうぞ(^^)』なんてやるのも
頭使わなくても誰にでもできますよね。
実際僕なんか、そんな作業ただこなしてるだけで、しっかり者だなあいつは!みたいに思っていただけましたし。これも簡単。
そーゆー見掛け倒しの部分だけで、安易で簡単な積み上げしかしてこなかった分、崩れるのも早くて、我慢をしなくてよくなった環境に置かれた時に、解き放たれたかの如く問題を起こしていくんですよね。
いろんなことを考えて地道に積み上げてきた一歩なら環境が変わったぐらいで急変しませんから普通。
我慢が必要な時、確かにあります。
理不尽なことも絶対にあります。クソムカつくことも、しょーもないことも。
ただそこに対して自分の考えを持たなくなったり、より良い方向へ運ぶ努力を怠った瞬間、そこで終わりだと思ってます。
気配り気遣いだって誰にでもできる作業的な行為にするのでなく、しっかり自分の価値観さえ持っておけば、想いやりのある行動に変わりますよね。
量産型になるのも否定しません。
ただ僕は誰もが出来るわけでもない経験させていただき、選手として上を目指す以上、安易なことで上手くなれるとは思いません。人間としてもいろんな回り道はするかもしれませんが成熟したいです。
(自ら遠回りしに行くわけではないです)
だから僕は難しい道を選びたいです。
考えて考えて潰れることがあるかもしれませんが、そこでまた考えて。当時してしまった安易な積み上げをもう2度としないために考え抜こうと思います。
