巨人 新外国人野手獲得 昨年3Aリーグ最多安打を記録したオールラウンダー エリエ・ヘルナンデス | 巨人ファンのプロ野球ブログ

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今シーズンは阿部慎之助新監督の下で4年ぶりのリーグ優勝を目指す読売ジャイアンツ

 

今シーズンは昨年低迷した投手陣のテコ入れを行い、チーム防御率2.26(5月11日時点)ではリーグ2位と大きく改善し、好調を支える要因となっています

一方で野手陣に関してはチーム打率.229、チーム得点90、チーム本塁打14はいずれもリーグ下位に低迷4月13試合連続3得点以下の球団ワースト記録更新してしまうなど、今後を見据える上では改善は必須

開幕直前にはルーグネット・オドーア2軍降格を拒否し、退団4月途中にはエスタミー・ウレーニャ支配下昇格するも結果を残せずに2軍へ降格するなど、助っ人野手は不在萩尾、佐々木といった若手や丸、長野らベテランが存在感を示していますが、苦しい状況です。

そんな中で5月10日、今シーズンテキサス・レンジャーズ傘下3Aでプレーし、昨年3Aリーグ最多安打を記録した実績を持つエリエ・ヘルナンデス外野手契約したと発表しました。

 

【巨人】エリエ・ヘルナンデスの獲得を正式発表 背番号は42 「一日も早く皆さんにお会いできることを楽しみに」(スポーツ報知)

 巨人は10日、エリエ・ヘルナンデス外野手(29)=前テキサス・レンジャーズ3A獲得を正式発表した。背番号は「42」に決定。

  球団を通じ「読売ジャイアンツプレーする機会をいただき、とても感謝しています。一日も早くチームメイトや首脳陣、そしてファンの皆さんお会いできることを楽しみにしています」とコメントした。

 ヘルナンデスドミニカ共和国出身の右打者で、昨季は3Aパシフィックコーストリーグ137試合、打率2割9分8厘、18本塁打、99打点、9盗塁リーグ最多の165安打、二塁打36本を放った。

 巨人17勝15敗3分け首位と0・5差の2位につけている。投手陣の奮闘が目立つ一方、チーム打率はリーグ5位の2割2分8厘にとどまっている。

 4年ぶりのリーグ優勝に向け、新助っ人の加入で打線に厚みを増していく

 

今回は巨人獲得を発表したエリエ・ヘルナンデスについて紹介します

 

昨年3Aリーグ最多安打 マイナーで10年超プレーし、22年にメジャーデビューの苦労人

エリエ・ヘルナンデスドミニカ共和国サン・クリストバル州出身の29歳右投右打の外野手です。

2011年7月20日カンザスシティ・ロイヤルズ契約金300万ドル(約4億4000万円)で契約を結び、入団。翌年に傘下ルーキー級でプロデビューを果たし、60試合打率.208、0本塁打、34打点、2盗塁、OPS.536を記録した。

以降マイナーリーグでプレーを続け、2018年に3A初昇格40試合打率.279、0本塁打、15打点、OPS.706を記録した。

2019年3Aでプレーし、112試合打率.245、10本塁打、36打点、8盗塁、OPS.659を記録。しかし同年オフにフリーエージェントになると、2020年新型コロナウイルス感染拡大の影響によるマイナーリーグ開催中止の余波を受け、この年はチームに所属する事はなかった

同年12月28日テキサス・レンジャーズマイナー契約を結んだ。

2021年3A92試合打率.231、16本塁打、53打点、3盗塁、OPS.707を記録した、

2022年3A89試合打率.298、13本塁打、57打点、10盗塁、OPS.880を記録。7月14日メジャー契約を結ぶと、同日の試合メジャーデビュー・メジャー初安打を記録した。

この年はメジャー14試合打率.182、0本塁打、3打点、OPS.442を記録。同年オフにフリーエージェントとなったがレンジャーズと再度マイナー契約を結んだ。

2023年3A137試合打率.298,18本塁打、99打点、OPS.838を記録。またシーズン165安打、36二塁打はこの年の3A(PCL)シーズン1位を記録した。

2024年3A20試合打率.290、2本塁打、10打点、1盗塁、OPS.860を記録した。

 

シーズン成績

上記はエリエ・ヘルナンデスシーズン成績です。

メジャーでは2022年初昇格を果たし、14試合打率.182、0本塁打、3打点、OPS.442を記録しましたが、これ以降はメジャーに昇格する事はありませんでした

3Aでは通年通して活躍を続けており、2023年自己最多となる137試合に出場し、打率.298、18本塁打、99打点、9盗塁、OPS.838をマークし、165安打、36二塁打リーグ1位を記録するなど充実したシーズンだったと言えます。

今シーズンも20試合打率.290、2本塁打、10打点、1盗塁、OPS.860を記録するなど、状態は問題なさそうです。

打者としては中距離打者と言う印象で、マイナー通算59発を記録していますが長打率は通算.442そこまで高くありません。所属しているPCLと言うのは打高傾向が強いリーグでもあり、その点は差し引きが必要な印象があります

 

プレー映像

↑2023年のプレー映像

 

打撃フォームを見るとややオープンスタンス気味でそこまで癖があるような雰囲気ではありません。ただデータサイトなどでは前に突っ込む傾向があり、スライダーなどのブレーキングボール系対応力への課題が挙げられています。

またコンタクトスキルの粗さ気になるところです。

守備に関してですが、マイナー通算

ライト:通算717試合/6055.0イニング/39失策/守備率.965

センター:通算151試合/1249.0イニング/10失策/守備率.971

レフト:通算131試合/1062.2イニング/7失策/守備率.966

となっていて外野は全般にこなすことが出来ます。やや守備範囲は狭くなりつつあるとの評価がありますが、肩の強さアグレッシブなプレーは依然として評価されています。

現状の攻撃陣を考えると起爆剤となれる選手1人でも多く必要と言う印象があり、ヘルナンデスその存在になれるのか注目です