巨人 新外国人野手獲得 メジャー通算178発のパワーが魅力の大物助っ人 ルーグネット・オドーア | 巨人ファンのプロ野球ブログ

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2024年シーズン阿部慎之助新監督の下で4年ぶりのリーグ制覇12年ぶりの日本一を目指す読売ジャイアンツ

 

今オフは積極的な補強を続けています。

トレードでは近藤大亮、高橋礼、泉圭輔現役ドラフトでは馬場皐輔自由契約となっていたカイル・ケラー獲得ドラフトでは西舘勇陽を始め、支配下で3名の投手を指名するなど、課題だった投手陣補強を重点的に進めている印象

一方で野手ではルイス・ブリンソン、アダム・ウォーカー退団し、支配下の外国人野手は0補強されるとはみられていたものの、なかなか動きが見られず1月を迎えていました。

 

そんな中で1月22日2023年シーズンサンディエゴ・パドレスでプレーし、メジャーシーズン30発を3度記録し、通算178本塁打を放った実績を持つルーグネット・オドーア内野手契約合意に達したと発表しました。

 

【巨人】オドーア獲得を正式発表「とても興奮しています」メジャー通算178発の強打者、背番号23(スポーツ報知) 

 巨人は22日、新外国人としてメジャー通算178本塁打ルーグネッド・オドーア外野手(29)の獲得を発表した。背番号は「23

 球団を通して「読売ジャイアンツ一員になることができてとても興奮しています素晴らしい機会を与えていただいて光栄に思います。新しいチームメイト優勝目指してプレーすることを今から楽しみにしています」とコメントした。

 レンジャーズ時代にシーズン30本塁打以上を3度記録し、22年までメジャー8年連続2ケタ本塁打の超大物。昨年はダルビッシュと同じパドレスでプレーして59試合、打率2割3厘、4本塁打だったが、17年は主に二塁手として162試合全試合出場した

 実績十分の左の強打者本職の二塁の他にも一塁、三塁、外野守れる器用さも魅力阿部監督は「基本は外野。まず一生懸命やっている。そういう姿も見えたし。外野もこなしてセカンドもサードもやってすごく器用だなと。野球脳のありそうな選手だなっていうのが第一印象」と話した。

 巨人では右翼手として起用される見込み。吉川坂本休養時など内野手としても起用できるため幅が広がる

 今オフは育成選手ウレーニャ救援投手ケラー獲得したが、支配下の助っ人打者は初めて4年ぶりリーグ優勝12年ぶり日本一に向けて強力助っ人の補強に成功した

 

今回は巨人獲得を発表したルーグネット・オドーアについて紹介します。

 

メジャー通算178本塁打、3度のシーズン30発を記録 小柄ながらもパンチ力が魅力

ルーグネット・オドーアベネズエラ・スリア出身の29歳右投左打の内野手です。

2011年17歳アマチュア・フリーエージェントとしてテキサス・レンジャーズ契約して、プロ入り。契約後に1A-プロデビューし、58試合打率.262、2本塁打、29打点、10盗塁を記録した。

2012年1Aでプレー。109試合打率.259,10本塁打、47打点、19盗塁を記録した。

2013年1A+2Aでプレー。2球団合計130試合打率.305、11本塁打、78打点、32盗塁を記録した。

2014年5月8日メジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入り。同日の試合20歳メジャーデビューを果たした。この年は二塁のレギュラーを掴むと、114試合打率.259、9本塁打、48打点、4盗塁を記録した。

2015年メジャー120試合打率.261、16本塁打、61打点、6盗塁を記録した。

2016年メジャー初の規定打席に到達し、150試合打率.271、33本塁打、88打点、14盗塁を記録した。また5月15日にはスライディングによる守備妨害をした選手を突き飛ばし、殴打。両チーム入り乱れた乱闘を引き起こし、話題になった。(前年シーズンからチーム同士の因縁が存在していた事も遠因とされる)

2017年第4回WBCベネズエラ代表選出。またシーズン開幕前には6年総額4950万ドル契約を延長した。この年はメジャー162試合打率.204、30本塁打、75打点、14盗塁を記録した。

2018年左足の怪我などで離脱もあったが、メジャー129試合打率.253、18本塁打、63打点、12盗塁を記録した。

2019年メジャー145試合打率.205、30本塁打、93打点、11盗塁を記録した。

2020年新型コロナウイルスの影響による短縮シーズンとなり、メジャー38試合打率.167、10本塁打、30打点を記録した。

2021年4月1日DFAとなると、4月6日交換トレードニューヨーク・ヤンキース移籍。この年はメジャー102試合打率.202、15本塁打、39打点を記録した。

オフの11月19日DFAとなり、11月30日ボルチモア・オリオールズメジャー契約を結んだ。

2022年メジャー153試合打率.207、13本塁打、53打点、6盗塁を記録した。オフの11月6日FAとなった。

2023年3月1日サンディエゴ・パドレスマイナー契約を結び、シーズン開幕直前メジャー契約を結んだ。この年はメジャー59試合打率.203、4本塁打、18打点、2盗塁を記録。しかし7月23日自由契約となり、退団。そのままシーズンを終えた

オフはベネズエラのウインターリーグへ参加し、23試合打率.228、1本塁打、4打点、1盗塁を記録した。

 

シーズン成績

上記はルーグネット・オドーアシーズン成績です。

2023年は開幕前にメジャー契約を結び、シーズンでは59試合打率.203、4本塁打、18打点、2盗塁を記録。しかし7月23日自由契約となり、退団。その後はプレーをする事はなく、シーズンを終えました

ただ2014年20歳メジャーデビューし、以降はメジャー通年を通してプレーを続け16年・17年・19年シーズン30本塁打を記録し、メジャー通算178本塁打をマークするなど長打力に関しては、十分な質を有していると言えます。

またここ数年は減少傾向にはあるとはいえ、シーズン2桁盗塁を4年連続で継続するなどスピード面においても一定の力はあると言えます。

一方で荒々しい打撃スタイルであることもいえ、シーズン打率最高2割7分1厘2019年からは打率2割台前半に留まっているなど、打率を残すようなタイプではありません

三振率通算25.8%ですが、出塁率通算.288、通算四球率6%典型的なフリースインガータイプであると言えます。

 

速球系には強さも変化球に脆い プルヒッター傾向が強い

上記はルーグネット・オドーア球種別成績打撃傾向です。

球種別成績を見るとストレート系統のボールに対しては強さを発揮していることが分かります球速帯の速いボールに対しては長打力を発揮できている点は魅力です

ただ変化球に対する脆さは顕著で、スライダー・チェンジアップ・カーブと言った緩い変化球に対して長打系の指標が落ちてしまうことが分かります。

打球傾向を見ると、通算フライ率が42.9%GB/FBが通算0.93フライボールヒッターであると言えます。また打球角度打球速度、HardHit%MLB平均を上回るなどパワー面に関しては依然として力があると言えます。

また打球を引っ張る傾向が強くプルヒッタータイプです。

 

二塁の経験は豊富も指数は低め 外野手としては未知数

上記はルーグネット・オドーア守備成績です。

本職二塁手で、通算1067試合/8917.0イニングをこなしています。ただ指標面を見るとDPRプラス評価を得てはいますが、その他の指標軒並みマイナスを記録するなど、守備レンジハンドリングなどに物足りなさを感じてしまいます

ただフィールディングなどは軽快な動きを見せており、動けないわけではないと思われます。

現状では外野手として起用する予定ですが、ライトでは2023年9試合/49.0イニングを守っています。ただ経験はこの9試合しか守っておらず外野手としては全くの未知数であるとしか言えません。

 

プレー映像

↑2023年のプレー集

↑プレー映像

 

打撃フォームを見るとオープンスタンスで足を挙げるフォームです。

強烈なラインドライブはじき返す打球捉えた瞬間にそれと分かる当たりです。フリースインガータイプ打率を残せるわけではありませんが、一振りの怖さがある打者がいると言うのは相手へのプレッシャーにもつながるでしょう。

ただ変化球への脆さ四球を選べないと言う点は、NPBの投手相手にどこまで対応できるのかという怖さもあります。また起用を見込んでいる外野23年シーズンに初めて経験しているなど非常に未知数な部分を抱えています

ただメジャーで残してきた実績は過去の巨人新外国人メジャー通算本塁打数では歴代4位に当てはまるなど期待値は非常に高いと言え、年齢的にももう一花咲かせることも可能ではないかと思われます。