2023年シーズンは、3位に返り咲き、来シーズンは更なる飛躍を狙う広島東洋カープ。
今オフは4番として起用される機会もあった西川龍馬がFA権を行使し、パリーグへの移籍を希望するなど退団する事が決定的な情勢。
また外国人選手もマクブルーム、デビッドソンが退団する事が発表されており、外国人野手の総入れ替えは決定的な情勢。既にマット・レイノルズを獲得していますが、更なる補強は決定的な情勢でした。
そんな中で11月17日、今季シアトル・マリナーズ傘下3Aでプレーし、シーズン30本塁打でPCLの本塁打王に輝いたジェイク・シャイナー内野手と契約合意に達したと発表しました。
広島 中軸期待のシャイナーと合意 新井監督「生で見てみるのが楽しみ」(スポニチ)
広島は17日、ジェイク・シャイナー内野手(28=マリナーズ傘下3A)と来季の契約に合意したと発表した。シャイナーは契約金40万ドル(約6000万円)、年俸80万ドル(約1億2000万円)プラス出来高払い(金額は推定)
6年ぶりの優勝を目指す新井カープに4番候補の助っ人が加わる。今季493得点はリーグ5位。得点力不足解消へ新助っ人の活躍に期待がかかる。
シャイナーはメジャー経験こそないが、マイナー通算102本塁打を誇る長距離砲。今季はマリナーズ傘下3Aで124試合に出場して打率・252、30本塁打、105打点をマークした。一、三塁での起用が見込まれるが、マイナーでは通算71試合、外野での出場経験もあり、チーム状況次第で外野起用の可能性もありそうだ。
「24年シーズンにカープの一員になれることを光栄に思います。素晴らしいファンの方々やチームメートに会えることを心待ちにしています。このオフシーズン中に、しっかりと準備をし、広島に優勝を届けられるように頑張ります」新井監督も「ご縁があってカープの一員になったので、ともに優勝を目指して戦いたい。春のキャンプから生で見てみるのが楽しみです」と歓迎した。
今回は広島が獲得を発表したジェイク・シャイナーについて紹介します。
マイナー通算102発 今季は3Aで30本塁打でPCLの本塁打王に輝いた主砲候補
ジェイク・シャイナーはアメリカ合衆国・カルフォルニア州出身の28歳。右投右打の三塁兼一塁手です。
2017年MLBドラフト4巡目(全体113位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名され、プロ入り。契約後に傘下A-でプロデビューすると、61試合打率.250、4本塁打、19打点、5盗塁を記録した。
2018年は1Aでプレー。122試合打率.296、13本塁打、67打点、10盗塁を記録した。
2019年は1A+へ昇格。6月19日に交換トレードでシアトル・マリナーズへ移籍。移籍後も1A+でプレーし、2球団合計で119試合打率.266、16本塁打、83打点、5盗塁を記録した。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でマイナーリーグの開催が中止となり、公式戦に出場する事はなかった。
2021年は2Aに昇格。105試合打率.253、18本塁打、60打点、2盗塁を記録した。
2022年も2Aでプレー。127試合打率.252、21本塁打、105打点、3盗塁を記録した。
2023年は3Aに初昇格。124試合打率.252、30本塁打、105打点、5盗塁を記録した。30本塁打はパシフィックコーストリーグ(PCL)のシーズン最多本塁打となり、本塁打王を受賞。105打点はリーグ2位となるなど、3A初昇格のシーズンながらも結果を残すシーズンとなった。
シーズン成績
上記はジェイク・シャイナーのシーズン成績です。
残念ながらメジャーリーグでのプレー経験はありませんが、2023年はマリナーズのスプリングトレーニングに招待選手として参加するなど期待されていた選手であることは間違いありません。
最大の武器と言えるのはやはり、長打力。
マイナー通算102発、特に2018年から5年連続で2桁本塁打をマークし、年数を重ねるごとに本数も増加しているなど自慢の長打力に磨きをかけ続けている事が分かります。
一方で3Aでのコンタクト率68.3%とリーグ平均を下回り、三振率も29.1%と高い傾向にあります。ただゾーン管理自体が悪い訳ではなく、ボールゾーンのスイング率は23%と無作為に振り回していくタイプではなさそうです。
プルヒッタータイプだが右方向へも打球割合の多いスタイル
上記はジェイク・シャイナーのマイナーリーグにおける打球割合です。
今季はGB/FB1.20とゴロが増加したものの、フライ比率36.2%はMLB平均よりも約10%ほど多い傾向にあります。
打球の割合を見るとレフト方向が45.0%、センター方向が23.6%、ライト方向が31.4%とプルヒッター傾向にありますが、逆方向への打球割合も多い傾向にあります。
今季3Aで放った本塁打割合を見るとレフト:19本、センター:7本、ライト:4本となっていて、ホームランを打つならばセンターからレフトへの割合が多いと言えます。
プレー映像
↑2023年の3Aでの打撃集
打撃フォームはそこまで変わったようなものではなく、オーソドックスなスタイルのフォームである印象です。
やはり捉えたときの打球速度には迫力があり、レフト方向へのホームランは打った瞬間にそれと分かる打球であると言えます。また逆方向にも強い打球を運べている点も魅力があると言えます。
守備に関しては、
ジェイク・シャイナー(2023年の3A守備成績)
三塁:83試合、守備率0.946、失策9
一塁:24試合、守備率0.984、失策3
左翼:16試合、守備率1.000、失策0
右翼:05試合、守備率1.000、失策0
となっていて、2A以下の一塁・三塁の守備成績を見るとこちらも失策数が多く、不安が残る印象です。
長打力が持ち味であることは魅力ではありますが、打高傾向にあるPCL出身であるという事を考えると割り引く必要もある印象で、三振数の多さもマイナスに繋がる可能性は否定できません。
ただゾーン管理自体が悪い打者ではなく、コンタクト力の改善が今後の飛躍に繋がる可能性があると言えそうです。


