2022年11月の情報
ソフトバンクが6年総額30億円超の条件提示を行ったと日刊スポーツが報道(11月13日)
ソフトバンクが日本ハムからFA権を行使した近藤健介外野手に対し、出来高込みで推定6年総額30億円超の超大型契約を用意していることが11日、分かった。
当初は4年総額20億円とみられたが、他球団との争奪戦を見越して大幅アップ。交渉解禁日の11日に即日アタックを仕掛けた模様で、今後は交渉が難航すれば藤本博史監督が直接出馬する可能性も浮上した。
野手では柳田の7年契約に次ぐ超大型契約。宣言残留を認めている日本ハムを含め、オリックス、西武、ロッテとの大争奪戦を制するために、ソフトバンクが本気度を示した。
オンライン取材に対応した指揮官は「来ていただきたい選手。当然そういう機会があれば交渉でも何でもやります」とやる気満々だった。現場首脳陣の代表として「あれだけ出塁率が高い選手ですから。本当にぜひ来ていただきたい」と改めてラブコールを送った。
ソフトバンクは17~20年に4年連続で日本一に輝いた。だが、直近2年はリーグ優勝どころか、日本シリーズにも出場できていない。V奪回に向けて、誠意を示し続ける。
【評】V奪回を狙うソフトバンクが破格の条件ともいえる6年総額30億円の超大型契約を提示したと報じられました。
宣言残留を含めて、パリーグ5球団による争奪戦が展開される中でソフトバンクが想像以上の超大型契約を提示し、条件面で一気に他球団を引き離す構えです。
それだけリーグ優勝、日本一奪回に向けた意気込みを見せているという印象で、この条件提示を他球団がどう捉えるのか注目です。
オリックスが最長6年の大型契約を提示とスポーツ報知が報じる(11月16日)
オリックスが15日、日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)と入団交渉したことが判明した。
オリックスがFA戦線で活発に動いた。この日は近藤と初の入団交渉。残留を要請している日本ハムを含むパ・リーグ5球団による争奪戦が予想される好打者に対し、最長6年の長期契約を提示したもようだ。
リーグ連覇と26年ぶりの日本一を果たした今季は、リーグ4位の490得点。攻撃力強化を目指し、近藤の動向を調査していた。
11日の交渉解禁後も協議し、この日までに獲得に動くことを決定。4年以上の契約を提示する方向で調整を進め、ありったけの誠意をオファーに込めた。
近藤は19、20年と最高出塁率のタイトルを獲得。プロ11年間の通算打率3割7厘と高い数字を残している。チームでは吉田正尚が、ポスティングシステムによるMLB挑戦を直訴。同じ左打者として是が非でも迎えたい存在だ。
獲得のライバルとなるソフトバンクは解禁初日にアタックし、出来高払いを含めると6年総額30億円超の大型契約を提示。近藤サイドは今後、他球団と交渉が控えているとみられる。常勝軍団となるために、不可欠な森とのダブル獲得。全力を尽くし、思いを実らせる。
【評】リーグ3連覇、そして2年連続日本一を目指すオリックスが近藤健介に条件を提示したと報じられました。
16日には森友哉の獲得を発表し、更なる補強を目指す構えです。既に条件を提示したソフトバンクは6年総額30億円超という大型契約を提示しており、それに迫る条件を提示した可能性もあります。
パリーグの覇権をかけた熾烈な争奪戦が幕を開けたと言えそうです。
ソフトバンクが2度目の交渉 藤本監督、長谷川1軍打撃コーチも同席(11月22日)
ソフトバンク藤本博史監督(59)が22日、前日21日に海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)と2度目の交渉を行ったことを明かした。
交渉の場には、近藤と親交の深い長谷川勇也1軍打撃コーチも同席。フロントと現場が一体となって熱意を伝えた。
この日、指揮官は「一緒に行きましたけど、ハセ(長谷川コーチ)もいいランチタイムを取れたってね。2時間ぐらいかな。終始和やかに、笑いも出ながらね」と実りのある時間だったという。
「ホークスのいいところを全部言いました。絶対うちに来てもらったら、最高のパフォーマンスができると思う。何とかソフトバンクを選んでもらいたい。うちだけじゃなくて、よその球団もそういう気持ちでいってるわけですからね。決めるのは近藤くん。あとはもう、近藤くんに任せるだけです。待つだけです」。
球団は出来高込みで推定6年総額30億円超の超大型契約を用意している。前日21日は嶺井の獲得を発表。ダブル獲得に向けて、人事を尽くして天命を待つ。
【評】ソフトバンクが近藤健介と2度目の交渉の場を持った事を藤本博史監督が明かしました。
交渉には親交の深い長谷川勇也1軍打撃コーチも参加し、獲得に向けて更なる熱意を伝えた形です。また複数の報道では条件提示の上積みを行ったとのことで、条件でも熱意を示した形です。
現状オリックス、西武も交渉済みで、争奪戦はさらに続きそうです。
2022年12月の情報
日本ハムが再度交渉に臨む方針 条件提示の見直しも(12月2日)
日本ハムはFA権を行使して熟考している近藤健介外野手と再度交渉を行う方針だ。
吉村浩チーム統轄本部長が球団事務所で取材に応じ、継続的に交渉を行っている近藤との今後の交渉について問われると「いつとは言わないけど、もちろんある」と説明。最後まで誠意を尽くして交渉を続ける考えを示した。
近藤の選択肢は残留を含め、獲得オファーを出している5球団。近藤は決断時期について「納得して決めたいので、期限は設けない。年内には決めたい」と話している。
今後の交渉で近藤側が球団を絞り込みに入る可能性もある。全力で引き留めにかかる日本ハム側が、今後条件面を見直して再度条件提示する可能性もありそうだ。
【評】日本ハムが再度の条件提示を行う方針であることが分かりました。
残留を含めて5球団による争奪戦となり、既に超大型契約によるオファーを提示されているなど、今オフのFA市場では最後の目玉候補と言えます。
日本ハムがどこまでの条件を見直せるかという厳しい部分もありますが、全力で慰留に当たります。
ソフトバンクが獲得を発表(12月12日)
ソフトバンクは12日、日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)を獲獲したと発表した。背番号は3に決定。14日に入団会見が行われる予定。
近藤を巡ってはソフトバンクのほか、オリックス、西武、ロッテ、残留を要請していた日本ハムが交渉するなど大争奪戦となっていた。
ソフトバンクは6年総額35億円プラス出来高の超破格契約を提示し、オリックスとの実質上の一騎打ちを制した形となった。
【評】パリーグ5球団による熾烈な争奪戦を制したのは、ソフトバンクでした。
交渉解禁初日からコンタクトを取り、先月21日は藤本博史監督に加えて、親交が深い長谷川勇也1軍打撃コーチが交渉の場に同席。また条件提示も推定6年総額35億円超と大幅に増額し、他球団を圧倒したと言えます。
3年ぶりのリーグ優勝を狙うソフトバンクにとって大きな補強に成功し、更なる補強も予告されるなど、今度の動向は注目です。
2023年1月の情報
日本ハムが人的補償として田中正義の獲得意向をソフトバンクに通知(1月10日)
日本ハムが10日午前に、FA移籍した近藤健介外野手(29)の人的補償として、田中正義投手(28)を獲得する意思をソフトバンクへ通知したことが分かった。
9日に千葉・鎌ケ谷の球団施設で新庄剛志監督や稲葉篤紀GMら球団幹部らが最終協議し、田中正義を獲得する方針を固めていた。新庄監督も「大学時代のように復活できるかどうか」と名前は挙げずとも魅力を口にしていた。
日本ハムにとっては16年ドラフトで1位入札しながら5球団競合の末に入団交渉権を獲得できなかった右腕と、8年越しで縁が結ばれることになった。
【評】注目されていた人的補償は田中正義の獲得を通知した事が明らかになりました。
前日の協議後、新庄監督は「この選手を出すの?という選手が投手3名、野手1名いた。野手は結構揃っているから投手かな」と語り、「球のスピードなら彼なんだけど、体の調子があれだからこの選手かなっていうのも。迷いました。大学時代に復活できるのかどうかという見極めもね。そこはコーチの指導で」と特徴を挙げ、「最初の文字が『た』から始まる選手かな?」と語ったことで、直後から田中正義が挙がっていました。
ドラフト時は5球団競合の末、ソフトバンクが指名。しかしプロ入り後は肩、肘の故障に苦しみ、昨年も開幕ローテ候補に挙がりながらも怪我で離脱し、わずか5試合の登板に留まっています。
ポテンシャルの高さは依然として屈指の物であり、故障さえなければというだけに新天地での飛躍が期待されます。