中日ドラゴンズ
1位 仲地礼亜(なかち れいあ) 投手 沖縄大学 22歳 177㎝83㎏ 右投右打
【評】最速151キロのストレートとスライダー、チェンジアップ、スプリットを操る先発右腕。
沖縄大学では2年秋から主戦の座を掴み、3年春から先発1番手として活躍。ベストナイン、MVP、最多勝利を記録。またリーグ戦27試合で16完投、4年生時は12試合で10完投と先発完投型の投手として、高い評価を得た。
同大学初のドラフト指名選手として、そして1年目から先発ローテーションの一角を担う活躍を期待したい。
2位 村松開人(むらまつ かいと) 内野手 明治大学 22歳 171㎝80㎏ 右投左打
【評】50m5.9秒の脚力とバットコントロールが良く、広角に打ち分ける打撃が持ち味の二塁手。
明治大学では3年春からレギュラーを掴み、4年時からは主将を担い、ベストナインを受賞。バットコントロールが良く、三振数の少なさに加えて、しぶとい打撃で出塁を重ねる。脚力を生かした守備は動きが良く、反応速度も速い。
4年春に膝の手術を受けたが、状態は万全。1年目からレギュラー争いに加わる可能性を持つ即戦力だ。
3位 森山暁生(もりやま あきお) 投手 阿南光高校 18歳 183㎝84㎏ 左投左打
【評】最速146キロのストレートとスライダー、カーブ、ツーシーム、カットを操る大型左腕。
1年秋から主戦として活躍し、2年夏甲子園では179球完投。以降も一人エースとしてチームを支え続けた。スカウトからはポテンシャル、馬力や3年時からは制球力やコーナーに投げ分ける精度も向上し、投手として更に成長を遂げた。
選手として更に成長する可能性を秘めている印象で、将来はローテの一角を担う存在になる可能性も。
4位 山浅龍之介(やまあさ りゅうのすけ) 捕手 聖光学院高校 18歳 175㎝82㎏ 右投左打
【評】遠投110m、二塁送球最速1.84秒を計測するスローイングで評価を集める強肩捕手。
2年春から正捕手の座を掴み、2年秋東北大会では4試合で許盗塁0を記録。また3年夏甲子園ではベスト4進出に貢献した。捕手としてはフットワークの良さ、正確な送球が武器。打撃面でも2年冬のトレーニングでパワーアップに成功した。
捕手としての雰囲気を感じさせる選手で、将来の正捕手候補として育て上げたい。
5位 濱将乃介(はま しょうのすけ) 内野手 福井ミラクルエレファンツ 22歳 181㎝81㎏ 右投左打
【評】50m5秒9、遠投125m、今季NOLで37盗塁をマークした抜群の身体能力を持つ遊撃手兼中堅手。
高校卒業後は四国ILや米独立Lでプレーし、今季から福井へ入団。福井では58試合打率.315/6HR/80打点/37盗塁で年間MVPと盗塁王を受賞。またオールスター戦でマウンドに上がり、最速149キロを計測するなど身体能力は抜群だ。
技術的にはまだ足りない部分もあるとスカウトは評しているが、大きく伸びる可能性も秘めている選手だ。
6位 田中幹也(たなか みきや) 内野手 亜細亜大学 22歳 166㎝68㎏ 右投右打
【評】50m5秒9のスピードを生かした走塁や範囲が広く、アグレッシブな守備が持ち味の遊撃手。
亜細亜大学では1年からレギュラーを勝ち取り、2度のベストナイン、全国大会優勝を経験。3年夏に潰瘍性大腸炎と診断されたが、克服し、以降もレギュラーを守り抜いた。守備や走塁で見せるスピード感は抜群の物で、忍者とも称されるほど。
ややパワー面で課題が残る選手だが、スピード感あふれるプレースタイルでチームに活力を与えそうだ。
7位 福永裕基(ふくなが ひろき) 内野手 日本新薬 26歳 180㎝83㎏ 右投右打
【評】勝負強い打撃と盗塁技術、複数ポジションをこなす技量を持ち合わせる二塁手兼三塁手。
日本新薬では6度の全国大会出場経験を誇り、打線の軸として活躍。ここ数年指名候補に挙がりながらも、指名漏れを経験した。4年目の今季は春6試合で5発を放つなど猛アピールし、プロ入りへの並々ならぬ思いを見せていた。
年齢的にも1年目から勝負のシーズンとなり、豊富な経験を生かして、1軍入りを狙う。
育成1位 松山晋也(まつやま しんや) 投手 八戸学院大学 22歳 188㎝92㎏ 右投右打
【評】最速154キロのストレートと130キロ台のスプリットを武器とする大型右腕。
八戸学院大学では制球難の影響もあり、4年春までは安定して登板機会を得る事が出来なかった。監督の指導の下で下半身強化や投げ込み数増加に取り組み、制球難を克服。4年秋は7試合2勝0敗、防御率1.00、27回/40奪三振と才能を開花させた。
抜群のポテンシャルの高さ、選手としての伸びしろは非常に大きいものがあり、早期の支配下昇格もあり得る存在だ。
育成2位 野中天翔(のなか てんと) 投手 ノースアジア大学明桜高校 18歳 180㎝83㎏ 左投左打
【評】最速145キロのストレートとスライダー、カーブ、チェンジアップを投じる左腕。
3年春から背番号1を勝ち取り、県大会準優勝を達成。3年夏は4強で敗れたが、3試合12.1回で19奪三振を奪う投球を見せた。ダイナミックで躍動感あふれるフォームからノビのあるボールを投げ、三振を奪う。
伸びしろも大きく、投手としてさらなる成長、飛躍が期待できる素材だ。
育成3位 樋口正修(ひぐち せいしゅう) 内野手 埼玉武蔵ヒートベアーズ 24歳 177㎝75㎏ 右投左打
【評】一塁到達3.5秒台の脚力が持ち味で二塁・三塁・遊撃をこなすユーティリティータイプの内野手。
高校、大学では目立つ成績は残せなかったが、21年に武蔵へ入団。1年目からシーズン40盗塁を達成するなど活躍。2年目の今季は58試合打率.306/22打点/22盗塁と打撃面で成長を遂げた。
今年のドラフトでは5人の内野手が指名され、競争は激しいが、自慢の武器を積極的にアピールしていきたい。