今回は、2008年北京オリンピックで初の金メダルを勝ち取り、2019年第2回プレミア12で準優勝となり、オリンピックは6回目の出場となる韓国代表を紹介します。
出場選手一覧
【寸評】
2019年プレミア12の準優勝メンバーを中心としているが、25歳以下の選手が9名も選出されるなど若い世代の選出も目立っている。
しかし北京五輪やWBCなどで中心メンバーとして活躍した選手たちも召集されているなど、「経験」という部分においてもしっかりと選手を固めてきた印象だ。
投手陣は、バリエーション豊富な人材を散りばめた編成となっている。
韓国球界では数多いサイドスロータイプの投手が複数名選出されている事に加えて、チョ・サンウ、コ・ウソク、オ・スンファンと球界を代表する速球派のクローザーも選出。
また高卒1年目ながら4勝を挙げ、将来の代表エース候補と目されるイ・ウィリも召集されており、注目したい1人だ。
先発に関しては10勝のウォン・テイン、9勝のキム・ミンウが中心的な存在となる見通しだが、絶対的な存在という評価までは得ておらず、様々なカードを状況に応じて使い分けて、接戦に持ち込み、勝ちを狙うというパターンとなりそうだ。
野手陣は、ここ数年で台頭を見せる若手選手に注目。
中日でプレーしたイ・ジョンボムの息子として有名なイ・ジョンフは入団1年目から4年連続打率3割をマークするなど、父譲りの打撃センスを武器に2019年プレミア12では大会ベストチームに選出された。
また1年目で29本塁打を放ったカン・ベクホは、持ち前の長打力に加えて今季は打率.395のハイアベレージを叩き出すなど打撃面で更に磨きをかけている。
またベテラン格の選手も選出されており、WBCやプレミア12にも選出されたヤン・ウィジに加えて、2008年北京五輪の正捕手でもあるカン・ミンホや5度の代表選出経験を持ち、MLBでもプレー経験もあるキム・ヒョンスと経験豊富な野手も揃っている。
野手に関しても投手と同じく選択肢の豊富なメンバーが揃ったと言えそうだ。
今回の韓国代表は、十分金メダルが狙える可能性を持ったチームではあるが、一方で不安要素も存在する。
1つは国内での新型コロナウイルスの感染拡大によって、リーグ戦が7月中旬から中断し、来日前に実戦を2試合行う予定だが、実戦勘に不安がある。また当初代表に選出されていた選手2名がコロナ防疫のルール違反を犯したとして、代表を辞退する事に至った。
投手に関しては、若い投手の台頭がなかなか見られなかった影響が大きく、今代表は左腕が3名選出されたが1名は怪我明けで本来の投球が出来ておらず、残す2名は今季プロ入りした高卒ルーキーを抜擢せざるを得ない状況だ。
ただ国際大会における勝負強さや執念というのは、日本も目の当たりにして来ただけに、国民の期待に応えようとするときに発揮される力には要警戒だ。
注目選手
イ・ジョンフ
中日で4年間プレーし、日韓通算2000安打を達成したイ・ジョンボム。そして息子であり、現在韓国球界を代表する選手へと成長を続けているのが、イ・ジョンフだ。
父が中日に在籍した1998年に名古屋市で誕生。帰国後は父譲りの打撃センスで、アマチュア時代から高い注目を集め、球界関係者から「次世代のスター候補」と称された。
2016年のドラフトでネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)から指名され、プロ入り。
2017年はオープン戦で好調だったこともあり、開幕1軍を勝ち取ると、4月以降はレギュラーに定着。9月にはKBOのシーズン安打の新人記録を23年ぶりに更新。この年は打率.324、2本塁打、47打点、179安打で新人王を受賞した。
この年以降は4年連続の打率3割をマークし、2019年にはプレミア12に出場し、大会ベストナインに選出。また昨年は二塁打49本でKBOのシーズン記録を更新するなど、年々打者として成長を続けている。
今シーズンは79試合打率.345、3本塁打、40打点と好調をキープしており、今回の代表でも中心打者として活躍を期待される。
2008年以来の金メダルに向けて、若きスターのプレーに注目が集まる。
大会日程
7月29日 イスラエル 19時00分 (横浜スタジアム)
7月31日 アメリカ合衆国 19時00分 (横浜スタジアム)

