いよいよ3月26日にプロ野球はシーズン開幕を迎えます。
昨年から猛威を振るう新型コロナウイルスによって、キャンプは無観客での開催となり、オープン戦も依然として収容人数に制限を設ける形での開催が続いています。
また新規入国の制限措置の影響もあり、依然として新外国人選手たちはチームに合流できておらず、チーム編成に大きな影響を受けている球団もいるという状況です。
今回からプロ野球12球団の2021年シーズンの戦力分析をしていこうと思います。
投手陣、野手陣についてや今シーズンのカギを握る選手や注目したい若手選手についても書いていきます。
今回は昨シーズンはリーグ2連覇を達成し、リーグ3連覇と2012年以来となる日本一を目指す読売ジャイアンツ編です。
2020年のチーム成績
順位 セリーグ1位 (優勝)
勝敗 67勝45敗8分 勝率.598 (120試合制)
打率 .255 (リーグ3位)
本塁打 135 (リーグ1位タイ)
盗塁 80 (リーグ1位タイ)
得点 532 (リーグ1位)
防御率 3.34 (リーグ1位)
失点 421 (リーグ1位)
失策 43 (リーグ1位)
個人表彰
菅野智之 最多勝利、最高勝率、MVP、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
戸郷翔征 新人特別賞
大城卓三 ベストナイン
岡本和真 本塁打王、打点王、ベストナイン
坂本勇人 ベストナイン、ゴールデングラブ賞
丸佳浩 ベストナイン
投手陣予想
【投手陣寸評】
先発陣は、開幕投手にはオフにポスティングによるMLB挑戦を目指したが、残留を決断した菅野智之が内定。昨年9勝の戸郷翔征、昨年8勝のエンジェル・サンチェス、オフにDeNAからFA移籍で加わった井納翔一の開幕ローテーション入りが確実となっている。
残り2枠のローテ争いは今村信貴、髙橋優貴、ドラフト1位ルーキー平内龍太に絞られたと9日付のスポーツ報知が報道し、昨年9月以降好投を続けた畠世周は2軍に合流し、機会をうかがうことになりそうだ。
中継ぎ陣は、抑えにはリリーフエースとして絶対的な存在となった中川皓太を起用すると原辰徳監督が明言。昨年リリーフ陣を支えた鍵谷陽平、高梨雄平、経験豊富な大竹寛や最速164キロを叩き出したチアゴ・ビエイラも開幕1軍が有力的な立場だ。
しかし今季はセットアッパーを期待されていたルビー・デラロサが左足小指骨折で離脱し、開幕1軍は微妙な状況。
残りの枠を先発からリリーフに回った桜井俊貴、昨年31試合に登板した田中豊樹、怪我からの復活を目指す高木京介、キャンプからアピールを続ける戸根千明が争っている状況だ。
投手陣全体を見ると、キャンプ、オープン戦を通して順調な調整を進めているという印象で、昨年リーグ1位の防御率を記録した実力は今季も健在と言えそうで、その中で競争の中における若手の更なる台頭や復活を期す選手の内容次第では更なるパワーアップを期待したいところだ。
野手陣予想
【野手陣寸評】
野手陣は、昨年の2冠王岡本和真、史上2番目の若さで2000安打を達成した坂本勇人、不動のセンター丸佳浩、DeNAからFAで加わった梶谷隆幸は当確と言える状況。
キャッチャーは昨年ベストナインを受賞した大城卓三、セカンドは昨年レギュラーに定着した吉川尚輝が有力候補だ。
ただ新外国人のジャスティン・スモーク、エリック・テームズが依然チームに合流できない状況でファーストとレフトをだれが担うのかが焦点となった。
レフトは昨年86試合に出場した松原聖弥がキャンプ中からアピールを続ける中でゼラス・ウィーラーもオープン戦で好調ぶりをアピール。このポジションは最後まで争いが続きそうだ。
そしてファーストは中島宏之が有力と見られているが、大きな注目を集めているのがドラフト5位ルーキー秋広優人だ。紅白戦で2試合で5安打を放ち、1軍へ昇格。7日のオープン戦では巨人の高卒新人では28年ぶりの1試合2安打を記録するなど着実に成長を続けている。経験あるベテランか、勢いある若武者か原監督の決断を注目したいところだ。
キャンプ中の実戦やオープン戦では北村拓己や若林晃弘が途中出場ながらも結果を残し、また田口麗斗とのトレードでヤクルトから加入した廣岡大志も古巣を相手にホームランを放つなどアピールを続けていて、更なる底上げが期待できそうだ。
今シーズンのキーマン
大城卓三
入団以来激しいレギュラー争いを続けてきた大城卓三にとって、2020年シーズンは攻守ともに飛躍を遂げるシーズンとなった。
昨年は開幕目前に新型コロナウイルスに感染し、開幕戦のスタメンマスクの座を明け渡したものの、小林の故障による長期離脱後はチームトップとなる71試合でスタメンマスクの座を勝ち取った。
菅野智之とバッテリーを組み、NPB記録の開幕13連勝に貢献し、配球やリード面など多くを学び、課題だった盗塁阻止率も.340と前年から大幅に上昇させるなど、捕手として成長を見せた。
打撃面でも打率.270、9本塁打、41打点とキャリアハイを更新するなど活躍を続け、自身初のベストナインを受賞するに至った。
今季は自身初の規定打席到達、2桁本塁打など更なる飛躍を目指すとともに、「巨人の正捕手は大城卓三」と言わせるだけの結果を期待したい。
2021年注目の若手選手
秋広優人
ドラフト5位の高卒ルーキーが選手としての可能性を示し、球団史に残る偉業に挑戦する姿に大きな注目を集めている。
昨年夏に「身長200㎝の二刀流選手」として注目を集めると、ドラフト5位で巨人へ入団。新人合同自主トレでもアピールを続けると、春季キャンプでは2軍スタート。
将来性を評価されていたが、大きな転機となったのは2月8日、11日の紅白戦。1軍で結果を残した選手を相手に7打数5安打と猛アピールをすると、1軍へ昇格し、主力組も合流する沖縄キャンプにも帯同。
オープン戦にも出場すると、7日の試合では巨人では松井秀喜以来28年ぶりの高卒新人のオープン戦マルチ安打を記録するなど日に日に選手として力を付けてきている。
そんな秋広には王貞治以来球団史上62年ぶりとなる「高卒ルーキーの開幕戦スタメン出場」という大偉業へのチャレンジを期待する声が高まっている。無論今後対戦する投手たちは1軍主力クラスが登場し、更に厳しい戦いが続くが、ここまで示し続けてきた結果を見れば、期待をせずには入られない。
無限の可能性を秘める大型ルーキーの1年間に注目したい。


