2020年12月の情報
国内FA権の行使を表明(12月3日)
ロッテ・松永昂大投手(32)が、今季取得した国内FA権を行使し、他球団との交渉を行うことを表明した。
大阪ガスから12年ドラフト1位で入団すると、1年目から7年連続40試合以上の登板。18年は最多60試合に投げ、チームのブルペンを支え続けたが、19年シーズン終盤に発症した左肘炎症の影響で今年のキャンプは2軍スタート。状態は万全には戻らずに今季は5試合の登板に終わった。
「申請書を提出しました。自分で得た権利なので使いたい。ロッテは素晴らしい仲間がいるが、新しい経験が出来る。(移籍条件は)求められていること」と、リーグにこだわらず移籍チームを模索していく構えだ。
【評】昨年までルーキーから7年連続40試合登板を続けた松永昴大が国内FA権の行使を表明しました。
今季は昨年痛めた左肘の影響もあり、7月21日に1軍に昇格し、5試合に登板したが8月には2軍へ降格。その後は状態が上がらず、10月31日に2軍戦で登板したものの、1軍への復帰は叶いませんでした。
今年ほとんど投げる事が出来ず、肘の状態はどうなのか、また人的補償が必要になるBランクと不安な要素はあります。
一方でセットアッパーとして豊富な経験と実績を持つ選手でもあり、中継ぎ層の強化を目指す球団が獲得を検討する可能性がありそうです。
去就決定は越年の可能性が高まる(12月25日)
ロッテから国内FA権を行使した松永昂大投手の残留交渉が、来年に持ち越される可能性があることが25日、分かった。松永は移籍と残留の両方の選択肢を視野に、3日に権利の行使を表明した。
現在は代理人を通じてロッテ側とコンタクトを取っており、関係者によると現時点でロッテから具体的な条件提示は受けていないもよう。
松永は周囲に「ロッテからの条件を聞かないで答えを出すわけにはいかない」と話しているといい、異例の長期戦の今後が注目される。
【評】FA宣言後、大きな動きが見えてこなかった松永昴大ですが、去就決定は越年する可能性が高まりました。
ロッテ側は宣言残留を認めているという報道もありますが、一方でスポニチは「具体的な条件提示は受けていない」と報じるなど大きな差を感じさせる内容です。
松永側もロッテの提示を聞きたいという意思があるようで、既に他球団からのオファーが届いている可能性がありそうです。
2021年1月の情報
ロッテへの残留が濃厚となったと日刊スポーツが報道(1月24日)
昨年12月に国内FA権を行使したロッテ・松永昂大投手が、残留濃厚となっていることが23日、分かった。今月中に契約し、2月1日からの石垣島キャンプにも1軍メンバーとして参加するとみられる。
FA宣言の際は「残留するにしても出て行くにしても、自分の今の立場から新しい経験ができると思う」とコメント。ロッテとは1月に入ってから交渉を本格化していた。
昨季は左肩のコンディション不良もあり、登板は5試合。球団関係者によると患部は回復しており、球団施設で自主トレを精力的に行っている。
【評】春季キャンプまで残り僅かという中で松永昴大がロッテへ残留する事が濃厚となったと報じられました。
昨年12月時点では具体的な交渉は行われていなかったと見られ、今年1月に入ってから本格的な残留交渉が進んだと思われます。昨シーズンは故障の影響で5試合の登板に留まった事や補償が必要なBランクだったことも他球団との交渉やオファーに繋がらなかった可能性もあるのではないかと考えられます。
ロッテが残留を発表(1月27日)
国内FA権を行使していたロッテ・松永昂大投手が27日、会見に臨み、残留を表明した。
他球団からの正式なオファーがなかったことを明かし「自分の実力不足。(ロッテへの愛着は)もちろんあります」と話した。
ロッテとは会見前に、契約を更改した。単年の現状維持となる7500万円でサインし「勝ちに貢献できれば。去年、何もできてないので、周りのサポートだったり、選手会長の益田をサポートしていければ」と気持ち新たに、抱負を述べた。
【評】先日残留報道が出ていた松永昴大がロッテと契約更改に臨み、残留を発表しました。
会見では他球団からの契約オファーが無かったことを明かしており、故障や補償が必要なBランクが影響した可能性が高いと思われます。