今回は昨年シーズン2位からもCSを突破し、2年連続日本シリーズ制覇を成し遂げた福岡ソフトバンクホークスの2019年シーズン戦力分析編です
2018年チーム成績
順位 パリーグ2位 (日本シリーズ優勝)
勝敗 82勝60敗1分 勝率.577
打率 .266 (リーグ2位)
本塁打 202 (リーグ1位)
盗塁 80 (リーグ5位)
犠打 102 (リーグ3位)
得点 685 (リーグ2位)
防御率 3.90 (リーグ4位)
失策数 57 (リーグ1位)
2018年は、シーズンを通じて故障者が続出する事態となった
開幕前には高谷裕亮や栗原陵矢が相次いで故障し、投手陣もロベルト・スアレスや和田毅が故障の影響で出遅れるなど、オープン戦ではわずか5勝に留まった中でシーズンを迎えた
しかし故障渦はシーズンに入っても続き、開幕投手を務めた千賀滉大が肘の張り、中継ぎの一角だった岩嵜翔が右肘手術、デニス・サファテが右股関節の手術でシーズン中の復帰は叶わなかった
5月には一時首位と2・5ゲーム差に迫ったが失速し,得意の交流戦でも状態が上がらずに3年連続の交流戦勝率1位を逃すなど前半戦は39勝37敗で貯金はわずか2つに留まった
後半戦開幕を前に、前年マリナーズで8勝を挙げたアリエル・ミランダを獲得したり、育成から大竹耕太郎を支配下登録したが、チームの状態は上がらず、8月11日時点で首位と11.5ゲーム差にまで広がった
しかし8月12日の試合で勝利すると、3連勝、9連勝、2度の4連勝などで9月12日までの25試合で21勝4敗と西武を猛追し、首都の差を一気に3ゲームにまで縮めた
しかし9月15日からの西武との直接対決で3連敗を喫すると、西武の勢いを食い止める事はできずに9月30日に西武に優勝を奪われ、連覇を逃した
CSではファーストステージで日本ハムを下すと、ファイナルステージでは西武を圧倒し、4勝2敗でチーム初の2位からの日本シリーズ進出を決めた
日本シリーズでは広島と対戦し、甲斐拓也が日本シリーズ史上初となる6連続盗塁阻止を成し遂げるなど、4勝1敗1分で2年連続の日本シリーズ制覇を成し遂げた
この年でチームを支えた本多雄一、摂津正、城所龍磨が現役を引退。
オフはドラフトで大学球界屈指のリリーバーである甲斐野央ら指名したが、FAでは浅村栄斗、西勇輝の獲得に失敗し、外国人選手も枠の兼ね合いから獲得を見送り、ドラフト以外での補強を一切行わないという異例の状況となった
日本一は成し遂げながらもリーグ制覇を逃すという悔しさを晴らすべく、2019年シーズンに臨む
2018年シーズンタイトルホルダー
千賀滉大 月間MVP(8月)
森唯斗 最多セーブ賞
甲斐拓也 ベストナイン ゴールデングラブ賞 日本シリーズMVP
松田宣浩 ベストナイン ゴールデングラブ賞
柳田悠岐 首位打者 最高出塁率 ベストナイン ゴールデングラブ賞 月間MVP(5月) クライマックスシリーズMVP
投手陣予想
【投手陣寸評】
先発陣は、開幕投手の千賀を筆頭にキャンプから好調のミランダが開幕ローテを確実としている
また東浜に加えて、先発に転向し好投を続けるスアレスが外国人枠の兼ね合いもあるがローテ入り有力とみられている
残り2枠に関しては大竹、高橋礼、武田が争っている印象で最後まで競争が続きそうだ
一方で故障者も多く、バンデンハーク、石川、和田は開幕には間に合わない見通しで、ルーキーの杉山、坂東も期待されたが1軍入りは厳しい状況だ
リリーフ陣は、森は確実。有力として挙げた嘉弥真と加治屋はキャンプ中にコンディション不良はあったが、復調の兆しを見せており、順調なら1軍入りは堅い
またドラ1ルーキー甲斐野も下馬評通りの力強いストレートをキャンプ・オープン戦と見せており、1年目から勝ちパターンを担う可能性も高いとみられる
一方で股関節の手術明けとなるサファテは先日のオープン戦で復帰を果たしたが、まだまだ調整が必要な印象があり、急を要して1軍入りさせるかは微妙だ
そのほかのリリーフ陣も競争が激しい中で、オールドルーキー27歳の奥村、キャンプ途中から1軍に昇格しアピールを続ける育成選手の川原の活躍が光っている
リリーフ陣も外国人枠の兼ね合いもあり、全体の大枠が決まるのはオープン戦終盤となりそうだ
投手陣を見ると、怪我人や外国人枠の兼ね合いで変動する部分も多くなりそうなのは気になるところだが、怪我人や枠の変動にも対応できる人材を揃えているという強みを感じさせる
シーズンを通した戦いを見据えるならば、安定した戦いができる印象だ
野手陣予想
【野手陣寸評】
レギュラーに関しては甲斐、松田、今宮、上林、柳田、デスパイネはほぼ堅いという印象だ
二塁は牧原と川島の争いになっているが、現状では牧原が開幕スタメンを掴みそうな勢いだ
ただ気になるポジションも存在する。
一塁は内川が有力と見られているが先日14日に左手首の骨挫傷と診断された。
20日からの復帰を目指すという報道もあるが、昨年も故障で離脱し、成績も低迷しただけに不安が残る
レフトに関しては中村晃が右脇腹を痛めて、開幕絶望が決まり、現在はグラシアルが務めている
グラシアルはオープン戦で打率.364、2本塁打、8打点と好調をキープしており、穴埋めをこなすことが出来そうだ
野手陣全体を見ると、レギュラークラスが盤石ならば十分な戦いを見せれる可能性がある一方で、昨年のように野手の怪我人が出てしまうと厳しい状況になってしまうのは否めない
ただ控えもしっかりと役割を果たせる人材が多く、シーズン通した戦いの中では安定感がありそうだ
2019年シーズンのキープレイヤー
千賀滉大
昨シーズンは自身初の開幕投手を任されたが、順風満帆なシーズンとは言えない内容だった
開幕戦から2回目の登板後には右肘の張りを訴えて、2軍落ちすると5月1日から復帰したが、今度は背中の強い張りのために登録を抹消された
この間チームの成績も苦しく、なかなか浮上のきっかけがつかめない時期も続いていた
7月の後半戦以降はローテを守り切り、8月17日オリックス戦ではプロ初完封勝利、9月15日西武戦では自身2度目の1イニング4奪三振を達成するなど復調を見せ、シーズンでは2年連続13勝を挙げたが一方で防御率、WHIPは自己ワーストの数字となった
また日本シリーズでは2試合ともに5回を投げ切れずに降板するなど、悔しさも味わっている
今シーズンは早々に開幕投手に指名されると、キャンプ・オープン戦を順調に過ごし、3月14日巨人戦では菅野との投げ合いで7回1安打8奪三振をで圧巻の投球を見せた
今季はエースとして1年通して凄まじい投球を期待したい
注目の若手選手
大竹耕太郎
高校時代から注目を集め、大学時代は3年以降は怪我で苦しみながらも育成枠でプロ入りを掴み取った
育成枠ながらも2軍での登板機会を得ると、先発・リリーフでしっかりと結果を残し、22試合8勝0敗、防御率1.87と好成績を上げると支配下登録期限目前の7月29日に支配下登録を受け、背番号「10」を与えられた
8月1日西武戦でプロ入り初登板初先発のマウンドに上がると、8回2失点で育成選手史上初となる初登板・初先発・初勝利をマークした
先発・中継ぎどちらもこなしながら11試合3勝2敗、防御率3.88を記録し、CSや日本シリーズでも登板機会を与えられるなど1年目ながらも経験を大きく積むシーズンとなった
今シーズンは開幕ローテーション争いの最中ではあるが、先発左腕が乏しいホークスの中では貴重な存在として今季の飛躍を期待したい


