2019年は、最下位からの脱却を目指すシーズンとなる東北楽天ゴールデンイーグルス
オフは外国人選手の補強を進め、アラン・ブセニッツ、ジャバリ・ブラッシュを獲得し、投手はハーマン、ブセニッツ、宋家豪、野手はウィーラー、ブラッシュの5名で外国人枠を争う状況となっていました
そんな中で2月22日、3日からキャンプに合流し、入団テストを受けていたルイス・ヒメネス内野手と育成契約を結んだと発表しました
楽天は22日、沖縄・久米島での1次キャンプで入団テストを受けていたルイス・ヒメネス内野手(31)と育成契約を結んだと発表した。背番号は124。
ドミニカ共和国出身でメジャー通算68試合に出場。昨季はメキシカンリーグでプレーしていた。
三塁と一塁が守れ、外国人に故障者が出た場合のバックアップ要員として位置づけている
石井一久GMは「バットコンタクトが良く守備がうまい。チームが困った時に助けてくれる」とコメントした。
今回は、楽天が獲得したルイス・ヒメネス内野手について書いていきます
メジャー通算68試合に出場 15年途中から17年までは韓国プロ野球でのプレー経験も
ルイス・ヒメネスは、ドミニカ共和国出身の31歳
右投右打の内野手です
2006年にロサンゼルス・エンゼルスと契約を結び、2011年は2Aに昇格すると、125試合打率.290、18本塁打、94打点と活躍を見せると、シーズン終了後の11月にメジャー40人枠入りを果たした
2012年は3Aに初昇格を果たすと、122試合打率.309、16本塁打、85打点と結果を残し、10月には2度目のメジャー40人枠入り。
2013年は4月12日にメジャー契約を結び、同日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビューを飾り、メジャーで34試合打率.260、0本塁打、5打点、3Aで48試合打率.284、4本塁打、42打点を記録した
2014年はメジャーで14試合打率.162、0本塁打、2打点と苦しんだが、3Aでは117試合打率.286、21本塁打、76打点と自己最多の本塁打数を記録。10月27日にウェイバー公示を経て、ミルウォーキー・ブルワーズへ移籍
2015年は開幕ロースター入りを果たしたが、15試合打率.067、0本塁打、0打点と活躍できず、5月2日にウェイバー公示にかけられると、翌3日にボストン・レッドソックスへ移籍。
レッドソックスでは1試合に出場し、無安打に終わると5月11日に40人枠を外され、5月14日に3Aに降格。3Aでは14試合打率.140、2本塁打、6打点と活躍できなかったが、6月15日に韓国プロ野球・LGツインズへ移籍。
LGではシーズン途中加入ながらも70試合打率.312、11本塁打、46打点と活躍を見せ、1年80万ドルで残留を勝ち取った
2016年はシーズン前半で21本塁打を放つ活躍でオールスターゲームにも選出されたが、シーズン後半戦は調子を崩し、わずか5本塁打と本数は伸びなかったが、135試合打率.308、26本塁打、102打点を記録した。
オフは後半戦の失速やプレーオフで活躍できなかった事で契約延長に難色を示す報道が出たり、阪神タイガースが獲得に乗り出しているという報道もあり、退団の可能性が浮上したが、1年100万ドルで再契約を結んだ
2017年は開幕から調子が上がらず、51試合打率.276、7本塁打、30打点を記録していたが、6月に左足首の故障で離脱すると7月22日に退団が発表された。
2018年は7月にメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズへ加入し、43試合打率.291、8本塁打、33打点を記録している
守備位置に関しては、MLB、3A、KBOなどのデータを見るとキャリア通じて5000イニング以上を三塁手としてプレーし、一塁手としても400イニング以上プレーしています
守備範囲は狭い傾向にありますが、安定感の高さと肩の強さを評価されているスカウティングレポートもあります
成績
メジャー成績
13年 34試合打率.260(104-27) 0本塁打 5打点 2四球 28三振 出塁率.291 長打率.317 OPS.608
14年 18試合打率.162(41-6) 0本塁打 2打点 0四球 13三振 出塁率.205 長打率.216 OPS.421
15年 16試合打率.063(16-1) 0本塁打 0打点 1四球 6三振 出塁率.118 長打率.063 OPS.180 (2球団合計)
通算 68試合打率.217(157-34) 0本塁打 7打点 3四球 47三振 出塁率.253 長打率.268 OPS.521
3A・メキシカンリーグ成績
12年 122試合打率.309(485-150) 16本塁打 85打点 19四球 70三振 出塁率.334 長打率.495 OPS.829 (PCL)
13年 48試合打率.284(197-56) 4本塁打 42打点 12四球 26三振 出塁率.326 長打率.411 OPS.737 (PCL)
14年 117試合打率.286(469-134) 21本塁打 76打点 24四球 75三振 出塁率.321 長打率.505 OPS.826 (PCL)
15年 14試合打率.140(57-8) 2本塁打 6打点 0四球 9三振 出塁率.140 長打率.281 OPS.421 (IL)
18年 43試合打率.291(172-50) 8本塁打 33打点 16四球 15三振 出塁率.351 長打率.488 OPS.839 (MEX)
通算 344試合打率.288(1380-398) 51本塁打 242打点 71四球 195三振 出塁率.323 長打率.477 OPS.800
韓国プロ野球(KBO)成績
15年 70試合打率.312(279-87) 11本塁打 46打点 12四球 48三振 出塁率.344 長打率.505 OPS.850
16年 135試合打率.308(523-161) 26本塁打 102打点 39四球 67三振 出塁率.344 長打率.505 OPS.850
17年 51試合打率.276(181-50) 7本塁打 30打点 13四球 19三振 出塁率.333 長打率.436 OPS.770
通算 256試合打率.303(983-298) 44本塁打 178打点 64四球 134三振 出塁率.353 長打率.504 OPS.856
高いコンタクト力とK%の低さ
ルイス・ヒメネスの特徴といえるのが、コンタクト力の高さとK%の低さです
特出しているのは、ストライクゾーンコンタクト率の高さです
メジャーでプレーした3年間でよい成績だったとは言えない中で、ストライクゾーンにきたボールに対して80%を超えるコンタクト率を記録しているというのは、それだけヒメネスがバットにボールを当てる技術を有している選手といえます
上記はヒメネスのK%の推移ですが、MLBでは高い数値を残していますが3AやKBOでの数値はかなり優秀な数値を残しているといえます
2017年と2018年のデータは、試合出場数の少なさもありますが、凄まじい三振数の少なさを記録しており、このような数値となっています。とはいえ国外のリーグでも三振率が一定を保っている事は、先ほども挙げたようにバットにボールを当てる技術を持っている事を裏付けています
一方で懸念があるとすれば、ヒメネスが好成績を残したのが打者が有利な環境下であった事です。実際メジャーでは全く歯が立っていない事は成績を見ても明確です
NPBの投手のレベルにどこまで対応できるかという点は見ていかなければなりません
映像
守備での映像を見ると素手での捕球(ベアハンドキャッチ)が非常にうまく、スローイングにも力強さを感じさせます
石井一久GMは「シーズンが始まると何が起きるか分からないので早めにバックアップは獲得したい」とコメントを残しています
野手の外国人枠は、ウィーラー、ブラッシュが1軍で起用されることが濃厚ですが、ウィーラーは昨年開幕から大不振に陥った事もあり、ブラッシュはコンタクト率の低さと三振率の高さが懸念されています
コンタクト率が高く、ミドルヒッタータイプのヒメネスは保険としては十分な役割を果たせる可能性がありそうです

