チェン・グァンユウ 左投左打 8年目(入団3年目) 年俸2160万円 28歳
1軍 24試合0勝1敗1H 防御率3.92 41.2回 27奪三振 4.35BB/9 5.88K/9 1.45WHIP
2軍 14試合1勝2敗1S 防御率2.36 34.1回 27奪三振 2.10BB/9 7.08K/9 1.14WHIP
【評】昨年は先発、リリーフで27試合3勝4敗4H、防御率3.29を記録し、今季も第4の外国人を争う事となった
開幕は2軍で迎えたが4月7日に1軍に昇格すると同日の日本ハム戦で先発。しかし2回に一挙5失点するなど、4回6失点でKOされ、翌日に2軍落ち。その後は1軍と2軍を行ったり来たりする苦しい状況だったが、6月30日に4度目の1軍昇格。敗戦処理を任される
8月に入ると18日楽天戦で4イニングのロングリリーフを務め、8月25日オリックス戦では4か月ぶりの先発で5回1失点と結果を残した
9月以降はリリーフに戻り、昨年よりは数字を落としたが1軍で役割を果たした
来季はまだ契約更新などの話は出ていないが、秋季キャンプにも参加している点を考えると残留すると見られている
ロッテの左腕事情や他の外国人選手が苦しんだ背景もあるが、敗戦処理に外国人枠を割り当てるのはあまり良い状況とは言えない。来季は正念場のシーズンになってもおかしくない
エドガー・オルモス 左投左打 1年目 年俸6700万円 1年目
1軍 2試合0勝2敗 防御率7.71 7.0回 5奪三振 7.71BB/9 6.43K/9 2.14WHIP
2軍 5試合0勝2敗 防御率2.20 16.1回 13奪三振 6.60BB/9 7.16K/9 1.41WHIP
【評】力強いストレートとスライダーを武器に17年は3Aで29試合防御率2.68を記録し、手薄な左腕投手強化を目的に獲得
しかしキャンプ中盤にインフルエンザで一時離脱し、オープン戦でも2試合0勝1敗、防御率7.71と打ち込まれ、開幕2軍スタート
4月に2軍で3試合12.1回、2失点、防御率1.46と状態を挙げ、5月6日に1軍に昇格し、同日の日本ハム戦に先発。しかし初回に3四球を与え、2度のけん制悪送球などで4失点。5回4失点で初黒星を喫した
5月13日西武戦でも先発したが、初回に3盗塁を許し、2回には2度のけん制悪送球をするなど2回5失点でKO。井口監督からも「クイックを直さない限りは1軍では投げさせない」と発言し、翌日に2軍落ち。
6月以降は2軍の公式戦に出場することなくシーズンを終了。11月20日に来季契約を結ばない事が発表された
牽制、クイックは最低限必要な技能だけにここが出来ていないと揺さぶりをかけられて、苦しい状況に追い込まれてしまう。2軍では居残り練習で牽制やクイックの改善を目指していたが、2軍公式戦での登板すら6月以降なく、改善できなかった可能性も・・・
マイク・ボルシンガー 右投右打 1年目 年俸9000万円 30歳
1軍 20試合13勝2敗 防御率3.06 117.2回 84奪三振 3.29BB/9 6.42K/9 1.22WHIP
2軍 1試合0勝0敗 防御率10.80 5.0回 2奪三振 7.20BB/9 3.60K/9 2.00WHIP
【評】メジャー通算48試合8勝を挙げ、先発ローテの一角を期待されて入団
オープン戦では成績が残せなかったものの、開幕ローテ入りを果たすと3月31日楽天戦で初登板初先発のマウンドに挙がり、ナックルカーブを駆使し、三振を除く15アウト中12アウトをゴロで奪うなど好投し、6回2/3、1失点で来日初勝利を挙げた
その後も5月は4戦4勝、6月は初完封勝利を含む5戦5勝で月間MVPを受賞し、前半戦は13試合中10試合でクオリティースタートを達成するなどリーグトップの11勝を上げ、オールスターゲームにも選出され、7月7日日本ハム戦では史上4人目の外国人投手10連勝を記録し、最終的には11連勝まで記録を伸ばした
しかし8月18日の登板で右手小指の違和感を訴え、登録抹消。9月1日に1軍に復帰したものの、8日西武戦で1.2回、7失点と打ち込まれると翌9日に登録を抹消。その後は復帰することなく、シーズンを終えたが勝率.867で勝率第1位投手賞を受賞した
来季は球団側が2年目は契約更新の選択権のオプションを結んでいると報じられており、行使すれば残留する見通しだ
NPBで成功を収めている外国人投手の例に曲がりの大きなカーブを使うという点があり、ボルシンガーも成功例の一例となった。こういった成功のトレンドは他の球団の補強傾向にも影響を与えそうだ
タナー・シェッパーズ 右投右打 1年目 年俸9000万円 31歳
1軍 25試合 1勝3敗1S9H 防御率4.54 34奪三振 4.06BB/9 8.12K/9 1.65WHIP
2軍 13試合 3勝2敗 防御率4.15 58奪三振 2.40BB/9 9.27K/9 1.35WHIP
【評】メジャー通算180試合に登板し、内に繋ぐセットアッパーとして獲得
3月30日楽天との開幕戦で1点リードの8回にマウンドに挙がるも1回2失点と逆転を許す初登板となったが、4月1日の同戦では同じ1点リードの8回に登板し、1回無失点で抑え、初ホールドを挙げた
その後もセットアッパーとして登板を続けたが、徐々に失敗するケースが目立ち始めると6月1日には下半身の違和感を訴えて、登録を抹消
7月頃から2軍で先発に転向すると3勝を上げ、先発陣が続々と離脱する中で8月23日に1軍昇格、同日の西武戦で初先発し、7回途中4失点で敗戦、続く8月29日ソフトバンク戦で6回途中3失点と2連敗を喫したが、9月5日ソフトバンク戦で5回3失点も援護に恵まれ、来日初勝利を挙げた。9月20日に再昇格し登板予定だったが雨天中止となり、翌日に登録を抹消されるとその後は昇格する事はなく、シーズンを終えると11月20日に来季の契約を結ばない事が発表された
リリーフでの制球の悪さもあり、先発転向後はある程度結果を残した事で残留の可能性が報じられたこともあったが種市や岩下ら若手投手が1軍で一定の結果を出したことでシェッパーズを残す必要性が乏しくなった事で退団が決まったと見られる
マット・ドミンゲス 右投右打 1年目 年俸9200万円 29歳
1軍 37試合打率.190(84-16) 7本塁打 16打点 長打率.488 出塁率.269 OPS.757
2軍 52試合打率.239(159-38) 6本塁打 28打点 長打率.409 出塁率.342 OPS.751
【評】メジャー通算42本塁打を放った長打力を武器に打線の核を期待され、獲得した
しかしオープン戦では8試合打率.158、本塁打と打点はともに0と結果を残せずに、開幕1軍を逃した
2軍では一定の結果を残したことで打線の起爆剤として5月5日に1軍に昇格。5月11日西武戦で来日初安打初本塁打となる1号3ランを放ったが、その後も当たりが出ずにスタメンを外されるようになっていった。しかし19日ソフトバンク戦で代打で本塁打を放つと、24日日本ハム戦には9回に同点2ランを放ち、延長11回には同点となるタイムリー二塁打を放つなど、復調。26日は1試合2本塁打、27日にも本塁打を放ち、5月は打率.289、6本塁打、13打点と不調を払しょくしたかに思えた
しかし6月に入ると交流戦で不慣れな投手との対戦で調子を崩すと打率.086、1本塁打、2打点と低迷すると7月も打撃不振に苦しみ、7月23日に登録を抹消されるとその後は1軍に昇格することなく、シーズンを終了。11月20日に退団が発表された
5月中旬以降の大当たりは見事だったが、長続きはしなかった。1塁では井上、DHでは福浦が固定されていたことで出場機会が限られ、井口監督もドミンゲスを我慢してまで起用しようとはしなかった
そもそも獲得時点で中距離ヒッターの三塁手だったのに、三塁には鈴木が座り、一塁やDHでドミンゲスを使うにしても圧倒的なパワーヒッターではないと明らかに補強するべき場所と獲ってきた選手が噛み合っていないのは、明らかにフロントのミスという印象も・・・