圧倒的な攻撃力を武器に首位を走る埼玉西武ライオンズ
しかし投手陣は、菊池雄星が左肩の機能低下と診断され、復帰が遅れる可能性が浮上し、先発ローテも流動的な部分が見られます
また外国人投手もブライアン・ウルフが肘の故障で離脱、ファビオ・カスティーヨは開幕からローテを守っている一方で不安定な制球を見せる試合もあり、ニール・ワグナーも不安定な投球内容のために信頼を勝ち取ることが出来ていません
そんな中で5月10日、2014年から2年間広島東洋カープでプレーし、2018年はBCリーグ・富山GRNサンダーバーズでプレーしていたデュアンテ・ヒース投手を獲得したと発表しました
西武は10日、BCリーグ富山との間で、デュアンテ・ヒース投手(32)の譲渡について合意したと発表した。入団会見などは未定。
ヒースは身長193センチ、108キロの右投げ右打ちの投手。今季から富山に所属していた。14年から2年間、広島に所属した。
14年は7試合に先発し3勝0敗、防御率2.38。15年は救援投手として43試合、3勝6敗4セーブ10ホールドをマーク。防御率2.36だった。
今回は3年ぶりのNPB復帰を果たしたデュアンテ・ヒース投手について書いていきます
2年間広島でプレー 先発・リリーフで結果を残す
デュアンテ・ヒースは、アメリカ合衆国出身の32歳
右投右打の投手です
2012年にシカゴ・ホワイトソックスでメジャーデビューを果たし、2年間で8試合に登板
2014年7月24日に広島東洋カープと契約を結ぶと、8月30日に来日初勝利を挙げ、先発ローテに定着し3勝をマーク。
2015年は抑えに転向し、初ホールド、初セーブを挙げるなど活躍を見せたが、4月2日DeNA戦でサヨナラ打を打たれて以降は打たれる場面が目立ち、5月に2軍落ちしたと同時に抑えから外され、1軍復帰以降はビハインドや敗戦処理での登板機会が多く、43試合3勝6敗3S、10H、防御率2.36を記録も期待された役割を果たせずに、退団。
2016年は2月から3月まで韓国プロ野球のハンファ・イーグルスの入団テストを受けるも不合格となり、メキシカンリーグのラグナ・カウボーイズと契約し、5月にトレードでプエブラ・パロッツへ移籍
2017年はシンシナティ・レッズとマイナー契約を結ぶも3月28日に契約を解除され、プエブラ・パロッツと再契約
2018年は3月にBCリーグ・富山GRNサンダーバーズと契約を結び、ここまで7試合1勝0敗4S、防御率0.00の好成績を挙げています
球種は2015年のデータではストレート、スライダーが投球の7割を占めていて、カーブ、フォーク、チェンジアップ、ツーシームもある程度使っています
数字で読み解く
NPBでの成績
14年 7試合3勝0敗 防御率2.38 41.2回 被安打29 20四球 35奪三振
15年 43試合3勝6敗3S10H 防御率2.36 49.2回 被安打43 19四球 59奪三振
通算 50試合6勝6敗3S10H 防御率2.36 91.1回 被安打72 39四球 94奪三振
メキシカンリーグでの成績
16年 45試合3勝5敗3S 防御率3.11 46.1回 被安打37 11四球 51三振
17年 38試合2勝3敗20S 防御率3.30 46.1回 被安打39 29四球 66三振
通算 83試合6勝7敗23S 防御率3.21 92.2回 被安打76 40四球 117三振
BCリーグでの成績
18年 7試合1勝0敗4S 防御率0.00 9.0回 被安打3 2四球 14奪三振
通算 7試合1勝0敗4S 防御率0.00 9.0回 被安打3 2四球 14奪三振
上記がデュアンテ・ヒースのNPB・メキシカンリーグ・BCリーグでの成績です
評価したいのは奪三振率(K/9)の高さです
14年 7.6
15年 10.7
16年 9.9
17年 12.8
18年 14.0
NPB最終年となった2015年から高めに推移し始め、16年はやや下がったものの、17年はキャリア最高の数字をだし、18年はBCリーグでは圧倒的な数字を残しています
現在リリーフ枠で1軍に居るワグナーが奪三振率6.35ですから、三振を奪う能力であればヒースの方が上でワグナーに任せたかったセットアッパーには十分かもしれません
気がかりな昨年の与四球率とWHIP
しかし気がかりな点もあります
それは2017年シーズンの与四球率が悪化している事です
与四球率(BB/9)
14年 4.3
15年 3.4
16年 2.1
17年 5.6
18年 2.0
日本にいた2シーズンもそこまで与四球率が良かったとは言えませんが、昨シーズンは一気に数字が悪化していて2016年と同じイニング数でここまで数字が悪化すると何かあったのではないか?と思ってしまいます
2018年は数字は良くなっていますが9試合だけでは何とも言えず、NPB相手に数字がどの程度変化するかを見極める必要はありそうです
またヒースのWHIP(投球回あたり与四球・被安打)も
14年 1.17
15年 1.24
16年 1.04
17年 1.46
18年 0.55
他のシーズンでは平均以上のWHIPを叩き出していながらも2017年は一気に悪化していて、2017年の数字だけ見ればリリーフとしては信用しづらいというデータが出ています
BCリーグでは改善の傾向にありますが、この面に関しても見極めなければならない部分となりそうです
映像で見る
2014年8月24日 来日初登板初先発となった阪神戦
2016年のメキシカンリーグでの登板映像
2018年4月8日のBCリーグでの登板映像
先発・リリーフをこなす利便性と獲得コストの削減を両立する補強に
西武は打線の好調さが際立つ一方で、先発では菊池が離脱し、ローテが今一つ固まらず、リリーフも増田に繋ぐ投手が固定出来てないという現状があります
現状で貯金14と優位な立場に立っているとはいえ、シーズンを通して戦う上では起用できる投手の枚数を増やすことは大きなプラスです
国内の独立リーグを経由することで選手獲得に関わる金銭コストを低く抑えることも可能となり、既に日本国内にいるわけですから時差調整も必要なく、就労ビザの取得なども既に済ませていてNPBから支配下登録の公示さえあれば、すぐにでも1軍に昇格することも可能です
チームが好調の今だからこそ補強点を精査し、すぐに補強できるというのは10年ぶりの優勝に向けて明確な姿勢を示したといえます
今後の西武の戦いにヒースが貢献できるか注目したいところです