先日は、新外国人投手としてフランク・ガルセス投手を獲得したものの、楽天にFA移籍した岸孝之の補償に金銭を選択した埼玉西武ライオンズ
一部報道ではさらに外国人投手獲得を検討している事が報じられてきましたが、そんな中でドミニカ共和国のスポーツメディア「Pio Deportes」の記者Tomas Cabreraが、埼玉西武ライオンズが今季メキシカンリーグベラクルス・レッドイーグルスでプレーしたアレクシス・キャンデラリオ投手の契約を買い取ったとツイートしました
(埼玉西武ライオンズは、MLBロサンゼルス・ドジャースからアレクシス・キャンデラリオの契約を1年56万ドル(約6000万円)で買い取った。現在身体検査を受けている)
またメキシコでスポーツ記者として活動するRoberto Espinozaもキャンデラリオに関するツイートをしていています
Impresionante brinco de Alexis Candelario. De @RojosdelAguila a @Dodgers y ahora comprado por los Leones de Seibú de Japón por 560 mil dlls
(アレクシス・キャンデラリオは印象的な飛躍を遂げた。レッドイーグルスからロサンゼルス・ドジャースに、そして日本の西武ライオンズが56万ドルで契約を購入した)
まだ正式な契約は結ばれていないものの、球団名が明確に出されている事や選手として実際にプレーしているデータなどが確認できたため、書いていこうと思います
※12月21日 埼玉西武ライオンズと正式契約を結びました
ベネズエラ、イタリア、メキシコなどでプレー経験がある投手
アレクシス・キャンデラリオは、ドミニカ共和国出身の34歳
右投右打の投手です
この記事によると、キャンデラリオは2001年にサンディエゴ・パドレスと契約を結んだ後に2005年にチームから放出されたと書かれています
その後2007年にメキシコに渡り、2010年にメキシコ北部リーグ「エンセナーダ・マリネロス」で12勝0敗、防御率1.18、84回で101奪三振で優勝に貢献
2012年も同リーグで10勝3敗、防御率2.93、101回1/3を投げ、130奪三振を記録し、チームの優勝に貢献し、冬にはメキシコウインターリーグに参加し、6試合0勝2敗、防御率6.43を記録
2015年はイタリアンベースボールのリニミ・ベースボールクラブへと移籍し、14試合8勝2敗、防御率1.97、68.2回を投げ、101奪三振を記録しイタリアン・ベースボール・シリーズ(優勝決定戦)では2勝を挙げ、チームの優勝とMVPを受賞
2016年もイタリアでプレーを続けていましたが、6月にアメリカ独立リーグ「サマセット・ペイトリオッツ」へと移籍し、6月に3試合を投げた後に7月3日にメキシカンリーグ「ベラクルス・レッドイーグルス」へ移籍
メキシコでは7試合3勝1敗、防御率2.62を記録したものの、8月8日に「サマセット・ペイトリオッツ」へと復帰し、8試合2勝1敗、防御率5.01を記録しています
現在はドミニカ共和国のウインターリーグに参加していて、9試合2勝2敗、防御率1.76を記録しています
球種に関しては、縦に落差のあるスライダーを投げている映像を確認することが出来ています
成績で読み解く
ではアレクシス・カンデラリオの成績を読み解いていきましょう
ITBL→イタリアンベースボール
VEWL→ベネズエラウインターリーグ
ATLL→アトランティックリーグ(米独立リーグ)
MEX→メキシカンリーグ
DOWL→ドミニカウインターリーグ
15年 14試合8勝2敗、防御率1.97 68.2回 101奪三振、20四球、被安打37(ITBL)
15年 14試合3勝2敗、防御率2.16 58.1回 32奪三振、32四球、被安打43(VEWL)
16年 7試合4勝2敗、防御率1.88 38.1回 54奪三振、15四球、被安打25(ITBL)
16年 8試合2勝1敗、防御率5.02 37.2回 47奪三振、14四球、被安打40(ATLL)
16年 7試合3勝1敗、防御率2.62 44.2回 35奪三振、17四球、被安打35(MEX)
16年 9試合2勝2敗、防御率1.76 46.0回 35奪三振、14四球、被安打36(DOWL)
成績で見てみると、ATLL以外では防御率1点台~2点台を記録しているなど安定感があるような印象を受けます
奪三振率に関してみてみると
15年ITBLでは13.2、16年ITBLでは12.7、16年ATLLでは11.2と高い数字を残しています
ただ15年VEWLは4.93 16年MEXは7.51 16年DOWLは6.84と下がっていて、リーグのレベルにも左右される可能性は考慮しなければならないと考えます
与四球率で見てみると
15年ITBL→2.61
15年VEWL→4.39
16年ITBL→3.52
16年ATLL→3.34
16年MEX→3.42
16年DOWL→2.73
2度ほど与四球率2点台を記録しているものの、大半は3点台から4点台を記録していて、そこまで絶対的な制球力を有しているかと考えると難しいところがあるかもしれません
映像で見る
上記の映像は、2015年のドミニカウインターリーグでの登板映像です
0:05秒に三振を奪う映像があり、落差のある縦のスライダーを投げています
0:20秒に三振を奪うシーンがありますが、このボールもかなり落差があり、空振りを奪っています
0:30秒から三振を奪うシーンが映っていますが、通常のフォームではなく独特なクイック投法を見せ、これもまた落差のあるスライダーを投げています
1:38秒にも三振を奪っていますが、やはりこれも落差のある縦スラで空振りを奪っています
これはアメリカ独立リーグで投げている映像を捕手側から撮影しています
投げた後は一塁側に流れているような印象で投球フォームもスリークォーター気味の印象です
このクラスの投手に56万ドル(約6000万円)で獲得する西武側の意図とは?
西武がキャンデラリオを獲得すると
投手 郭俊麟、ウルフ、シュリッター、ガルセス
内野 メヒア
また支配下登録人数もキャンデラリオを加入すると仮定して68名となり、育成再契約となった木村昇吾が支配下に復帰すると69名となり、支配下人数の上限70名に残り1枠しか無いことになります
西武は育成選手も含めて、70人体制で臨む方針を固めている球団でシーズン途中の補強が1名しか追加できなくなるというリスクが跳ね上がってしまいます
メキシカンリーグで1年しかプレーしていないというのであれば、ソフトバンクのスアレスとダブる部分もありますが年齢で言えばキャンデラリオは35歳とこれ以上に劇的に変化するかと言われると難しい印象もあります
また仮にウルフなどの保険として獲ったとしても、1年56万ドル(約6000万円)という年俸にしても高すぎるという印象がぬぐえません
せっかく岸のFA補償で1億8000万円という金銭補償を選択したにも関わらず、凄まじい実績や飛びぬけたデータ指標が見当たらない投手を6000万円で獲得したのなら正直に言えば疑問符が付くと言わざる負えません
岸の穴を埋めるレベルの投手とまでは言わずとも、年間通して投げることが出来る力やスタミナを持った投手を獲る方が西武には必要なのではないのかと考えてしまいます