バランス感覚育成練習『三段ストップピッチィング』 | 野球練習手帳~ヘボ監督のマル秘練習~

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中学校軟式野球の練習メニューをまとめています。
練習メニューを動画を使って解説。

弱小野球部が全国大会を目指す野球部の練習メニューを公開。
練習メニューや、やり方、ポイントをまとめてみました。
アドバイス、ご指導お願いします!

バランス感覚育成練習『三段ストップピッチィング』
ピッチャーにとってバランスはとても大切。
バランスが取れない選手は、どうしても投げ方がバラバラになります。
無駄な所に力が入ります。
少し難しい表現になりますが、
ピッチングとはバランスの良い状態から、わざとバランスを崩すことによって推進力に変えて球を投げているのです。
これを『体重移動』って呼んでいますね。
まずはバランスを取れる感覚と身体の使い方を身につけましょう♪


練習のポイント


○3段階でストップ
3段階とは…
①足を上げた所でストップ。
②上げた足を下に着いたとき(接地)にストップ
③投げ終わった後に踏み込み足でストップ

○足を上げたときのバランスを確認
真っ直ぐ立ちます。
背中側に倒れる選手が多いです。
背中側に倒れると、その反動で身体が開いてしまいます。
片足で立っているのに止まっていられるということは、
身体のどこかでバランスを取っている証拠です。
このとき選手にこうアドバイス。
『立ってる方の親指の付け根でバランスをとろう♪』
この感覚を養うのが、最大のポイントです!

バランスが崩れると、投げ手側の方が下がったり(『かつぐ』と表現します。)
立っている方の足(軸足)の小指側でバランスをとろうとします。
最初は10秒くらい完全にストップするところから入るといいと思います。

○足を着いたときの注意点
①力の方向がキャッチャーに向いているか
身体をねじりすぎて、肩が内側に入ってしまうのは注意。
ねじった反動で、身体が開いてしまいます。
開かないように…と思ってやっていることが、
実は開く原因になっています。
右肩と左肩を結んだのラインが、真っ直ぐキャッチャーを向いていればOKです。

②頭が身体の中心にあるか
足が着いたときに、頭が前に突っ込んでいる選手はチェック!
頭が突っ込むと、このあと胸が張れません。
胸が張れないと、そのあと腕が振れません。
前に突っ込まないように、後ろ後ろの感覚が大切。
特に左ピッチャーは。
この2段階の時に、感じの『大』の形が綺麗に出来ていればOKです。
 
③手のひらの向き
ここが一番大切。
上の動画を観てもらうと解りますが、
手のひらが下を向いています。
おそらく学年が下がれば下がるほど、このとき上を向く傾向があります。
足を着いてからどれだけ長く我慢できるか。
ここで下を向いているから、この後『ねじれる力』と『しなる力』が生まれます。
ここで上を向いていると、『ねじれ』も『しなり』も生まれないので、
腕の力で投げることになる。
そうすると、小学生はヒジ、中学生当たりになると肩を痛める原因になるのです。

○投げ終わったあとでストップ
選手にかける声がけは、
『投げ終わったら肩足で立ってよう』でOKです。
片足で立つということは
体重移動が後ろから前に移動しているということです。
前に乗り切らない選手や、横に流れてしまう選手が多いと思います。
大切なのは『力の方向』

これだけは忘れないで!
まずは考えながらやってみること。
3段階でのチェックポイントを確認する。
指導者やチームメイト、家族の人に観てもらうと効果は跳ね上がります。

そして…
マウンドに上がったら全て忘れること!
マウンドに上がったら、『一番いいボール』をミットめがけて投げ込むこと。
この練習は、『一番いいボール』のレベルを上げるための練習です。
ピッチャーは上手な投げ方をするためにマウンドに登るのではない。

『一番いいボール』のレベルを上げるために、感覚を磨き、バランスを整え、身体を使えるようにする。
こういった練習を繰り返していけば、マウンドの上に上がったとき、自然と良いフォームに変わっていきます。
ピッチングフォームは『変える』のではなく『変わる』のです!
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