村社連れてってー

～疎外感や孤独を感じている人たちへ～

パソコン教室を営んでいる

和田基博と申します

今日もウォーキングで横田地区の弥栄神社へ行ってお参りして

天津祝詞で祓い神社拝詞で伺いを立て、トホカミ、ひぶみ祝詞を奏上し、

法螺貝を吹いてきました。

家に帰り着いて、行き帰りの道に落ちていたゴミを拾った袋を

ダストボックスに、空き缶を販売機横の空き缶入れに入れ、

テナント前を通っていた時、小学生の坊やが私を見て、

「大家さん！」と言ってお店から出てきました。

「ママのお手伝いしているの？」と尋ねると、

「うん！」と頷いたので、

偉いね！というと、褒められて嬉しかったのか

満面の笑顔になりました。

今日は気温も高く汗をかいて暑かったので、缶コーヒーを買おうと

販売機の所に行って、この子にも、「何か飲む？」と言うと、

首を振るので、「貰えるものは、本当に要らないものや

何かの引換にくれるというもの以外は、もらわないと損だよ。遠慮は損」

と言うと麦茶が良い！と笑顔でコインを入れると

ボタンを押していました。

「ママのお手伝い頑張ってね」と私が言うと、

何時かママと3人で行った

近くの神社行きたいと行ったのです。

この子のシングルマザーのママも英彦山の豊前坊にある天狗の神の神社、

高住神社へ月に何度かお参りしていることは聞いていましたが、

昨年の秋、テナントに入居されたときに村社へ連れてお参りしていたのです。

それから何度か親子で村社にお参りしていたようですが、

氏神様に連れてくるように呼ばれたことが分かりました。

「ママは仕事だろうから、行って良いか聞いておいで」と言うと中に入り

お店を覗くと、ママも「私も行く」と言うので、村社に行きたかった、

呼ばれたのはママの方だったかと、何となくそう感じたのでした。

じゃあ、車を出すからと私の車に乗り込んで村社へと行ってみました。

鳥居をくぐり注連掛柱を一礼して境内に来たとき、お参りする前に、

何故祝詞を上げたりするのかを親子に簡単に説明しました。

祝詞は、普通は神社の神職が奏上するものと思っている人が多いことや、

30数年前に真言宗のお寺の住職や信者たちと宮崎県高千穂の天岩戸神社で

お参りしたとき、祝詞を神職の方がその場で奏上して下さったこと、

直接、知っているなら奏上した方が神に届くと聞いたことがあったことを話しました。

この若いママも神を感じる力は強いようで、初めて村社に来た時、

車を降りてすぐに、此処良い！と思わず出た言葉が印象として残っています。

村社は宮の森に囲まれ、スピリットたちがいつも周りにいて

私にとっては産土の神、そして氏神さまでもあり

神が働いているのをいつも感じられるのです。

このママも、いつか福津市にある宮地嶽神社で巫女を募集していて、

今の仕事に着く前に巫女になろうかなと思っていた

と聞いたことがありました。

巫女にしても神職にしても資格としてある一定期間学びが必要な事や

そういった神社で仕えている神職や巫女さんたちは宗教として見れば神道系で、

お寺などは仏教系で神の事を仏と言い、それ以外にも何か別の仕事を持ちながら、

山や木や岩、川といったものを神として祀り特定の神社を持たない

古神道があることを話しました。

まあ、折角の機会なので、祝詞の前に、腹から声を出してやってみることで

祓い清めることができる「む、あ、い、え、お」の神の祓詞を説明し、

思い切り吸って「む“～」と出してやって見せました。

「え～」と坊やが顔をしかめて言いましたが、ママは真剣に聞いていて、

とりあえずやってみようと、神の祓詞を唱えてみました。

部屋で誰もいないときやこういった神域でやるのが一番気持ち良く感じられて、

嫌な事や嫌な感じが無くなるのが分かるよと話してみました。

声を出すことで自分の中の悪いものを吐き出して清める感じで、

祝詞も声に出すことで言霊としての神の働きかな

と言って、拝殿前に立ちました。

祝詞も唱える、唱えないは本人の自由で押し付けられるものではないし、

神を信じ、感じたら、自然と覚えて唱えるようになったと話したのでした。

「祝詞上げた方が良い？」と聞くと、お願いしますと言われたので、

賽銭を上げ、禊祓うために天津祝詞、神へ神社拝詞、トホカミ、ひふみ祝詞を

奏上しました。

思考に龍神祝詞と出て来たので、あ、玉依姫神さまかなと思い、

あまり村社では奏上しないのですが、奏上するようにと神に言われたのでと、

龍神祝詞を奏上しました。

二拝二拍手一拝のあと、どうだった？と僕に聞いてみると、

「長かった！」と正直な感想をくれました。

「長かったね」と言うと、いつか自宅のお堂で

私が先祖供養をしていたのを、勤行を終えてお堂の扉を開けると、

この子がいて、お堂の外で聞いていたのを覚えていたのでしょう、

「あっちの方が長かった」と言うと、ママは怪訝な顔をしましたが、

般若心経か観音経偈かな、と言うと、「ああー」と納得したような顔で頷き、

仏式のお経は長くて、法事の時でも眠くなったり、長く感じて早く終わらないかなと

思うのは子供だけではなく大人としてもそう思うのは普通のことなのです。

私にとっては短く感じた祝詞ですが、長いと言えば

神主さんが奏上する大祓詞も長いよと話し、神社での大祓詞と

古神道での大祓詞では、それぞれの罪と太祝詞事が略してあることを説明し、

空で唱えて覚えるようにしていることを話し参拝を終えました。

ただ祝詞やマントラを唱えることが目的ではなく

参ろうとする心、神や仏を信じようとする心が大切な事なのです。

神が働くって何？という男の子に、ここに来たとき

小さな虫たちが柱の所にいっぱいいたでしょ、それが、自分たちが来ると

いなくなったことや、いきなり風が吹く、風邪もないのに紙垂が

一つだけ大きく揺れる、虫がいっぱい集まって飛ぶ、鳥が近くに来て飛ぶ、

という事を目にするでしょ、それ全部自然の働きで、

自然の働きは神の働きと言うと、理解は難しいと思いますが、

ママが行く神社に付いていきたいという思いと同じと話すと

何となく分かったようでしたが、魂に響けばこの子も自ら

神社や仏閣に行くだろうと感じたのです。

帰ろうとする親子に少し待ってねと法螺作法を唱え

法螺貝を吹き樹上に集まってきたカラスや鳥たちにも神の働きを感じ、

感謝の気持ちが出てきたのです。

続きは次回以降アップしていきたいと

思いますので

少しでも、何か参考になったとか

興味があるとか気が落ち着いたと

思って下さると幸いです。