「苦しみつつ、なおはたらけ、安住を求めるな、この世は巡礼である」
という一節があります。
巡礼とは、聖地を巡るという宗教的行為のことで、
宗教的背景のない私にとっては、言葉としては知っているものの
あまり馴染みのある単語ではありませんでした。
しかし、まだ大学生だった私は
この山本周五郎の本を読んだ時
何故かとても強く心惹かれて、
その後の人生で、苦しい時悲しい時、
よくこの一節を思い出したものです。
さて、そんな個人的な歴史背景があるなか(笑)
春樹小説をほぼ読んでいる私の目に
この新作のタイトルが入ってきて
「おぉ」と思いながら、早速購入してきました。

といいますか、昨日で読み終わりました。
内容に関してはネタバレになってもいけないので書きませんが
今までの作品の中でも一番共感出来るといいますか
(これは主人公の年齢設定が自分と近い事が大きく関係…)
とても興味深く読むことが出来ました。
もし、これから読もうとしている方がおられましたら
ぜひ、このリストの曲を聴きながら、をオススメします。
村上春樹の選曲は、毎回、やはりすごいなと思いました。