日銀が即日オペで1兆円供給、大規模停電の影響懸念

 日本銀行は14日午前、首都圏で起きた大規模停電で、一部の金融機関が資金を取り急いだため、短期金利の上昇が懸念されるとして、入札日と同じ日に金融機関に資金供給する「即日オペ(公開市場操作)」を行い、短期金融市場に1兆円を資金供給した。

 オペの実施時間についても、日銀は「停電による混乱を未然に回避する必要がある」(金融市場局)として、定例の時刻よりも10分早く行う臨時措置をとった。

 日銀が金融調節の誘導目標としている無担保コール翌日物金利は、朝方に一時、年0・28%まで上昇し、誘導目標の0・25%を上回っったが、即日オペの後は0・27%前後で推移している。
(読売新聞) - 8月14日13時17分更新