みんなで買えば安くなる 「ネット共同購入」賢い利用法
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090824-00000555-san-soci
8月24日14時26分配信産経新聞拡大写真(写真:産経新聞)
購入者が集まり、販売個数が増えるほど価格が安くなるインターネットの「共同購入」は、スーパーなどの店頭と比べてお得な価格で手に入るものが目立つ。
売り手側も一気に在庫をさばくことができ、驚くほどの値引きが可能。
購入者にとっては「どこまで値下がるのか」と、ゲーム感覚でも楽しめる。(津川綾子)
◆築地のマグロ
「築地のマグロは1人じゃ買えない。大勢でお金を出し合えば、おいしいものが安く買える」。「ネットプライス」(www.netprice.co.jp/)の共同購入サービスは、そんな発想から誕生した。
共同購入は、同じ商品の購入者が集まり、2個、10個…と売れるほど、単価が下がり、安く手に入る仕組み。
ネットプライスでは「ギャザリング」と呼び、トイレットペーパーなど日用品や化粧品、家電、水や保存食品、ファッション用品など約1000点を1週間限定で毎週、販売する。
図のように、8月初旬に販売した柔軟剤「ウルトラダウニー」(1020ミリリットル)は販売個数が増えるたびに価格が下がり、底値580円で4851個が売れた。
産経新聞が店頭の価格例を調べたところ、都内にあるドラッグストアでは880円や970円。
東京・銀座の雑貨店では少し大きなサイズ(1200ミリリットル)が1942円だった。
なぜこれほど安くなるのか。
ギャザリングでは1週間という短期間に全国から多数の購入者を募ることができるため、メーカーや卸問屋は大量の在庫を一気にさばけ、割引販売が可能となる。
ネットによる期間限定販売のため市場価格への影響も小さく、思い切った値引きが可能になるようだ。
「以前のギャザリングの利用者は20代後半から30代の働く女性が中心だったが、この不況で賢く節約したいという主婦層に利用者が広がり、食料品がよく売れるようになった」と同社の柳澤彩さんは話す。
◆行列を「見える」化
国内最大のインターネットショッピングモール「楽天市場」(www.rakuten.co.jp/)では、約2500店舗が共同購入による販売を行う。
「もともと衣料品が主流だったが、最近の3年ほどでグルメ系の商品が伸び、売り上げの6割弱を占めるようになった」と、楽天(東京都品川区)の八高正規・販売方法強化チームリーダー。
人気が高いのは、破格な安値の嗜好(しこう)品。
8月に長崎の専門店が発売したカステラの切れ端(350グラム×4パック)は、同量の正規品の半値近い2993円で280個が数日で完売。
同社の共同購入によるスイーツ全体の売り上げは昨年比2倍、ワインは同1・5倍になった。
「節約志向がある40代のファミリー層のまとめ買いに利用されているようだ」(八高さん)。40代以上といえば、ネット通販になじみのない人もまだ多い。そのため、同社では共同購入の商品画面に、購入日時や個数、「うまいです。」などのをつけた購入者の声を並べて表示。あたかも店舗に行列ができているように見せ、「安心感を持ってもらえるような工夫」をしているという。ネットの共同購入。欲しいものをみんなで買えば安くなる。オークションとは違ったお得感を得ることができそうだ。
◇■通販の主流はネット
自宅に居ながら買い物ができる便利な通信販売。
中でも「共同購入」を含むインターネット通販市場は拡大を続けているようだ。
市場調査会社「富士経済」(東京都中央区)によると、平成20年のネット通販市場は2兆1753億円。
18年にカタログ通販を抜いて以降、最も一般的な通販ルートとなっている。
ネット人口の増加や、家電から日用品まで幅広い商品のネット購入が一般的となったことで今後も成長が期待され、22年には2兆5097億円(20年比15・4%増)になる見込みだ。
[引用元:Yahoo[社会(産経新聞)]]
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