教師の渡邉理佐×生徒の志田愛佳

「ま〜た、志田さんは寝てるの?隣の人、起こしてあげて?」



「はーい」



私が気持ちよく寝ているのにトントンと机を叩いてくる隣の子。



身体を起こして



「ありがとう」



起こされて不機嫌だけど隣の子に言っておく。



「志田さん放課後居残りだからね?」



「えー…いやです!」



居残りしろと言ってくるのは渡邉理佐先生、綺麗で可愛くて生徒からも先生からも人気がある。



でも…



「前の授業で次寝たら居残りって言ったよね?」



「ぞうだっk…「言ったよね?」…はい…」



少し怖いから私は苦手だ…



「楽しみだね!」



「ソーデスネ…」



はぁ…最悪だよ…



自業自得なんだけどね…



周りからはクスクスと笑う声がする。



後ろからは頑張れ!と励まされるし…



噂で聞いたことはある。

渡邉先生の授業では寝るな。

寝たら居残りさせられる。

さらにその居残りはなかなかハードだって…



放課後、職員室に向かう。



「失礼しまーす。」



「志田さん、ちゃんと来たね。」



いや、来なかったら明日がやばいでしょ…



「じゃあ、教室あいてるし行こうか。」



先生の後をついて教室へ向かう。



「はい、これやって?」



「はい…」



渡されたのはプリント…しかもなかなかの量…



「私はここで小テストの採点してるから、わからないところがあったら聞いてね〜」



「はーい」



「あと、サボらないかもちゃんと見てるからね?」



「…はい」




プリントの問題を解き始めたものの、授業中は寝てるか聞いていないかで、授業に参加してない私には難しくて全く進まない。



「せんせーここわからないんですけど…」



「んー、どこ?」



「この問題です。」



「これ、今日教えたとこなんだけど…」



そう言ってジト目で見てくる先生



「…寝てました。」



先生はクスッと笑って



「この問題はね…」



優しくわかりやすく教えてくれた。



「おー、わかりました!ありがとうございます!」



そのあとは何度か先生に教えてもらったものの順調に問題を解いていった。



「せんせー!終わりました!」



「はい、よくできました。」



先生はニコッとして私に手を伸ばしてきた。



突然のことでビクッとしてしまい目をつむる私…



先生の手は私の頭に触れて



わしゃわしゃ



「ちょっと、やめてくださいよ!髪が崩れちゃう!」



「ははっ、ご褒美だよ。」



「全然ご褒美じゃないです!」



「ご褒美なのに…」



「どこがですか…まったく…」



「だって志田さんにしかやらないもん」



「え?」



私にしかってどういうこと?



「志田さんは特別ってこと!」



そう言って先生は意地悪そうに笑った。



私が特別?

どういう意味かわわからないけどその言葉が嬉しくて、特別でいたいと思ってしまった。




ーーー
たぶん続きます。