今回は池西さんの伊羅保徳利です



伊羅保徳利  池西剛作 銘「バルタン星人」


伊羅保と言うと下の写真のようなものをイメージすると思うんですがどうでしょう?


でも、この徳利はちょっと違う感じしません?

ところどころ褐色系の「らしさ」はあるんですが・・


緑っぽかったり、青っぽかったりしてるからかな?


専門書には、酸化焼成では黄褐色、

還元焼成では暗青緑色になると書かれてますが、

実際には素地や釉薬に含まれる鉄分量の違い、焼き方でかなり変わってくるんじゃないかと


同じ高麗茶碗で「柿の蔕」と言うのがあって、

あれなんかは同じ釉薬使っても素地が違えば緑や黄色に発色すると池西さん言ってましたが、

オドロキですねー‼️


そんな柿の蔕見た事ないでしょー


去年の個展では、そんなオドロキの酒盃&徳利を発表してます


そういう事実があるから、伊羅保も発色にかなり幅があるのかなあと








上の写真の口作り見て「オヤッ、かじられてるぞー」

って思いました?笑笑


この口かじられてる訳でも、引き裂かれてるわけでもなく、

実は「ベベラ」なんですよー


ベベラと言うのは成形時に土が不足して口縁が切れ、別の土で補う事なんですが、この作品は切れたままの状態笑笑


池西さん作ってて閃いたのかも⁇


「待てよー、切れたままの方が迫力あってオモシロイかも?」ってね笑笑


センセイー、遊び心に溢れてますぞー笑笑


バルタン星人風になっちゃったじゃないですか?笑笑


でも、中途半端じゃなく、トコトンベベラって感じが気に入りました笑笑



バルタン星人を彷彿させる口の形見てハッと頭過ったのが、

私の持ってる専門書に同じようなバルタン星人風の壺載ってたなあと笑笑


それがコチラ↓


常滑 広口長經壺(平安末期)


似てません?笑笑↑↓


あゝなるほどー、似てるからコレ買ったんだなと思われたかな?笑笑


いやいや、そのとおり笑笑笑笑






鉄分を多く含んだいかにも手強そうな土です


酸化と還元を繰り返したかのような玄妙な味のある景色になってますね














↑↓この作品の口作りや高台作りを見てますと、なんとも生命力に溢れた力強さを感じますねー


野武士ですよー、野武士笑笑




その野武士の高台が渦状になってますよねー


釘彫伊羅保茶碗であればベベラと共に約束事になってるから

あゝそうかあーって


でも、高台を渦状に作るって普通やらないよねー


伊羅保は江戸時代に

茶人の注文によって生まれた経緯があって、


そのため、日本人好みというか、

彼ら好事家が好むポイントを押さえていらっしゃる笑笑

茶人はどこをどう作れば人の心を奪えるかよくご存知だから始末が悪い笑笑


池西さんも当時の茶人達と好むポイントが同じだったとかで、こんな渦状の高台にしたのかも?


私も好むポイント同じでーす♪笑笑

海千山千の茶人にしてやられましたわい笑笑笑笑




今回の伊羅保徳利見てこれほど複雑微妙な味のある伊羅保まず見た事ないですね


専門誌でも時々現代作家の伊羅保茶碗載せてますが、

ここまでのモノは知らない


あるのかもだけど私は知らない

第一、伊羅保欲しいと思った事ないんだもの笑笑




昨日孫が遊びに来てる時、家の中にスズメバチが侵入して来ました


でも、すぐ外に出ようとして

窓ガラスにぶち当たってばかりで動きが単調だったので押さえつければいけると思ってガムテープ三重にしてサッと押さえ込みに成功しました


後はテープをぐるぐる巻きにしてチリ箱へポイ笑笑


チリ箱行き寸前の写真がコチラ↓