今日は絵唐津徳利




この鉄絵を一目見てやっぱり描き方が師匠に似るなあと思った

その師匠って
以前マダラ酒盃で、
逆月、萬朶の銘が付いた酒盃の作者
わかったかな?
わかんないだろうなあ〜(笑)




大抵、
日本人の好む絵と言えば鉄絵の上からちょっと霞がかったような趣のある絵だけど、

これはくっきり、ハッキリと・・・

情緒的な部分はこれっぽっちもないか?

ただ、何より絵が伸びやかで力強い
徳利というキャンパスを余すとこなく描いてる
絵唐津ってこうでなくっちゃって教わった気分

じゃあ、どれもこれもこんな風に描けばいいのか
というとそれだけじゃ〜芸がないしねえ〜

今唐津で作陶してる人達はいざ知らず

古唐津の絵付けには大体3タイプに分けることができるんだけど、

まず、一つ目は唐津のふるさとである李朝系

これは前回のグレーの絵唐津がそうだったように、

何描いてるかさっぱりわからない絵(笑)

本人もわからないと思うよ

筆の赴くままに、描いてるだろうから

二つ目は唐津独自の絵付けで、
身近にいる鳥や草木を描いてる
たぶん今回のはこれに該当するだろう

三つ目は美濃系
これは志野や織部のような文様
う〜ん、ちゃんとした説明になってないか
志野、織部が分かんないよなあ(笑)








肩のちょい下あたりのカイラギが丁度いいアクセントになってるよねえ



この裏面のところどころに現れてるピンホールの親玉のようなのが、面白い景色を演出してる


高台は糸底



育ててるうちに微妙だけど、グレーの肌にじわじわと素地の色が表に滲み出てきた(上の写真)






唐津のふるさとである李朝のやきものをご紹介しましょう
取り敢えず、今回は酒器コレクター垂涎の鶏龍山徳利と鉄絵徳利


鶏龍山人参葉文徳利


こりゃ〜上物ですぞ〜
いい鶏龍山の条件と言えば
まず、化粧土が分厚くかかり、その上から描かれてる鉄絵が伸びやかで、力強く発色が黒ければ黒いほどいいと言われている

要するに化粧土を白のキャンバスに例えるなら、その上にくる鉄絵は黒いほど、くっきりと際立つわけ

上の徳利はそれを全て兼ね備えてるから上物って言ったんだよ
形もいいだろ?
あたしゃ〜ホント欲しいけどもう諦めた
貧乏だからねえ〜、金ないのよ〜(笑)


鉄絵徳利


この手前の徳利は奇跡の徳利と言ってもいいぐらい珍しいものなんです
というのも、普通鉄絵の色が赤茶けた色に発色させようとすれば、酸化炎で焼かないとこんな色にはならないんですね
そうすると、その影響で素地がグレーにならないとおかしいわけで・・
丁度奥の徳利の色のようになるのが自然
ところが、これ青みがかった白でしょ
還元炎じゃないとこんな色ならないから
鉄砂の色と素地の発色が両立しない徳利ということなのよねえー
不思議でしょ
でもね、
私、金あってもいらないけどね(笑)
好みじゃない
やっぱり私は野武士に限る(笑)

あっ、そうだ
奥の徳利初めて観た時
ゾクっとしたよ〜
首から口にかけての作りがあまりにみごとすぎて
口は漏斗口といって注ぎやすくする工夫なんです

やっぱり唐津ってふるさとは李朝だったんだなあ〜って思わせる徳利達でしょ