こんにちはバルコアです。

 

つぎに耳に対する魅力を作ろう。

それにはあなたの会話をリズミカルなものにしなければならない。

強弱強弱強弱とか強強弱強強弱とか、いくらでもリズムはあろう。

音楽を歌うように節をつけず、強弱で言葉にリズムを作る練習をするのである。

 

ちょっと練習すればこれはすぐできるようになる。

最初は本を読みながらリズムを練習すればよいであろう。

テープレコーダーにより練習すれば、さらにその効果はあがる。

 

悲しい話のリズム、嬉しい話のリズムをよく練習しておくべきである。

 

さらに話の内容としては、つねに暗示語を使うべきである。

人は暗示を入れられるときに軽い催眠に入り、気持ちのよいものなのである。

日常生活における暗示語を書いてみよう。

 

朝、挨拶時

「おはようございます。きょうは天気がよくて気分がよいですね

「あいにくと曇り空で雨でも降りそうですね。しかしこんなときは落ち着いて仕事ができますよ

仕事中

「きょうは仕事が進みそうだね

「君ならきっとうまくいくよ」

「いつも顔色がいいね健康そのものという感じだな

「たぶんこの考えはみなさんと同じで賛成していただけるとは思いますが、一応確認の意味で申し上げます。」

「君たちのやる気になっているのはわかる、しかし・・・・・」

 

以上の線の引いてあるところが暗示語なのである。

 

このような言葉遣いや、リズムをつけた話し方はあなたを魅力ある人間にせずにはおかないであろう。

 

さらに人間にとって、最も関心のあることは、自分自身に関することなのであるから、できるだけ話題を相手のことに集中して行うべきである。

 

しかし人によっては、自分のことに触れられるのを好まない人もいるから、あまり奥深く心に触れるような話題は避けたほうがよい。

 

そしてあなたの全体を通しての雰囲気は無口なのがよい。

西洋の諺に「雄弁は銀、沈黙は金」というのがあるが、選びぬかれた暗示を最も効果的に使うためには、普段は無口なのがよいのだ。

無口は、さらにあなたに神秘的なイメージを与え、相手に想像力をはたらかせることとなり、あなたの魅力を何倍かにすることであろう。

 

そして人間はみな弱い動物であると知りつつ、自らの弱さを表に出さないことである。