こんにちはバルコアです。

 

こうした話のことを ”卓” というのである。

商売の本題には何も関係ない話をすることによって一度その話に引き込み、十分手のうちに客が乗ったと見たとき、再び商談に持ち込み商売を成功させるやり方である。

この話を ”卓語” と称し、一流の商売人はこのような話をいくつも用意しているものだ。

 

商品に客を引き込めないのなら、”話” に客を引き込み、そのうち催眠状態になった客に商品を買わせる方法なのである。

 

他者催眠誘導技術で学んだイメージ法となんと似ていることであろうか。

 

商売人として成功するためには、このように卓の使い方に上達しなければならないが商品そのものについて ”ウソ” を言うのでは人を騙すことになってしまうであろう。

 

ここでお断りしておくが、以上は私が聞いた特定の大阪商人の話であり、大阪商法がすべてこのように卓による営業方法をとっているとは考えていない。

珍しい考え方として紹介したまでのことである。

 

以上、日常に使われている催眠の例を紹介したが、これらはほんの一部であり、もっともっと日曜生活の中では催眠の原理が使われているのだ。

 

宗教団体、コマーシャル、マスコミ、等々数えあげれば枚挙にいとまがない。

催眠を学び修行を積むということは、普通、何気なく見過ごし、または暗示にかけられている日常の分析ができることになり、その中で、良い暗示には積極的に反応し、自分にとって不利な暗示を拒否することができるようになることなのである。

 

成功者になるための第一条件は、暗示に敏感になることであり、また自らが暗示体系を作り出していくことであるのだ。