こんにちはバルコアです。
つきもの
自分に狐がついている、犬の霊がついている、死者の霊がついている、と真剣に信じている人がいる。
心霊を唱える新興宗教の信者に多くみられる現象である。
また、夜中に布団の上に霊らしいものが現われ、胸の上にのしかかってくる。
夜中に目が覚め、悪夢にうなされる。
それが毎日のように続く。
これらの現象に悩んでいる人は、意外に多くいるものであるが、この原因には3通りがあると思っている。
1つには精神病によるもの、つまり精神の混乱による幻覚症状、これらの人は一刻も早く精神科の診断を必要とする。
また1つには純粋たる心霊現象的なもの、エキソシストではないが、どうしても理論的に説明のつかない現象もあるのである。
残る1つは自己暗示によるものと考えられる。
しかし、このような「つきもの」の原因を精神病によるものか、心霊的なものによるものか、あるいは自己暗示によるものかの判断はきわめてむずかしい。
比較的精神病によるものははっきりと認識することができるが、心霊的なものか自己暗示によるものかの判断はじつにむずかしいといえる。
私は、このような悩みの人に対するときは一応精神病を除いては、自己暗示としてその悪い観念を取り払うつもりで施術するが、それは未知なるものがすべて合理でわりきる態度が好きではないからである。
つまり、心霊を認めるというよりも、否定できないのである。