こんにちはバルコアです。

 

それから1ヶ月ほどして彼から電話があり、おかげで問題が全部解決しました。

ついては私にお礼がしたいので料理屋に来てくれとのことであったので行ってみると、彼はこちらがびっくりするほど、元気になっていた。

 

紙に包んだものを私に渡し、これはほんのお礼のつもりですと言うので中を拝見させてもらったところ300万円の束が2つもあった。

私はびっくりしてこのようなものを受け取るわけにはいかないとお断りしたが、よく話を聞いてみると、私が施術をした日、家に帰ると泥のように眠ったとのことである。

夜の8時頃から、翌朝の8時まで眠ってしまった。

起きてからも1時間ほどはぼんやりしていたが、突然全身からはじけるようなエネルギーが沸きあがり、自分の本社ビルを売ればよいと決心がついたという。

 

いままでは事業を整理するなど夢にも考えていなかったが、ビルさえ売れば、すべてが解決がつくという。

 

人間の悩みとは、大なり小なりこのようなものなのだ。

本当の絶望など人生にはありえないのではないだろうか。

さっそくビルを売る手配をし、借金を全部返し不況下なので別荘地の販売から手を引き不動産の仲介業を始めるつもりだという。

その後彼は立派に成功し、事業家としても一段と成長し、頑張っている。

 

この例は催眠術により一時的に下界の刺激をシャットアウトすることにより、本当の自分を取り戻し、問題の真の原因を分析させる力が取り戻せたことを意味している。

下界の刺激が強まればイライラする度合いは激しくなり、ついには感情の平衡が保てなくなり、問題の真因を見失い、悩み込むという心理になってしまうのだ。

このようなとき、催眠誘導者がいなくとも、自己暗示により精神の休養をとるようにすれば、悩みの原因を見極める余裕が生まれてくるようになる。

 

この原理により、イライラは解消してゆくことになるのだ。