こんにちはバルコアです。

 

赤面

人前に出たり、これから重要な人に会わなければならないと思うと、顔が思わず赤くなり、心臓がドキドキし、落ち着こう、落ち着こうと思えば思うほど逆効果になる。

ひどい人の場合には、顔から汗が滝のように吹き出すこともある。

この赤面は、年配者には比較的少なく、思春期の男女に多い問題である。

 

私のところに指導を受けに来るかなりの人がこの赤面を訴える。

赤面は自意識過剰がその原因であるが、自意識過剰気味の人が何かの原因で自信を失った場合に、赤面症が発生すると考えてよいであろう。

したがってその治し方としては、自意識過剰を治すこと、自信を失い心を傷つけたその傷を治すことが中心となる。

 

自意識過剰とは、自分自身に必要以上に注意が集中し、自分の中の特別な観念にひきずられ、その結果ますます観念が肥大化することであるから、治療の方法は顔が赤くなるのではないかという観念を別の観念に振り替えればよいということになる。

 

つまり顔が”赤くなる”という観念を安全無害なる”両手が重い”というような観念に振り替えればよいのだ。

したがって、自律訓練法を利用した場合には”両手が重い”という観念を練習させ、その時間をできるだけ短縮し、ついにはほとんど瞬間に両手が重くなるようにすれば治ってしまう。

”顔が赤くなる”と思ったならば、ただちに「両手が重い」と自己暗示すれば、観念が両手に集中し顔は赤くならない。

 

つぎに自信をなくした原因を解消する方法であるが、これには催眠誘導の技術が必要となる。

催眠誘導し、過去の記憶を催眠分析により探りだし、その時点での条件づけを行う方法である。

つまり過去の出来事を再体験させ、自信を失わせた原因を忘れさすか、そのことが何でもないことであると自我を強化させなければよいのだ。

しかし、現実には病的な赤面症でない限りはここまで行う必要はない。