こんにちはバルコアです。

 

[扁桃腺]

風邪と扁桃腺はつきものだが、この場合でも基本動作は同じである。

ただ熱が下がることと扁桃腺つまり喉の腫れがひくことを暗示すればよいのだ。

 

「さぁ、眠くなってきた。ぐっすり眠ってしまう。眠ると喉の痛みが消え、扁桃腺が自然と治ってしまう。明日になると熱が下がり気分がものすごく良くなっている」

 

[急性アルコール中毒(二日酔)]

ちょっと軽く一杯のつもりが、気がつくと3時、4時になって、翌日には頭が痛くて起きられない。

胸のあたりがムカムカする、気が落ち着かない等の経験は、だれにでもあるものだ。

無理をして会社に出勤しても、苦しくてドリンク剤やら胃の薬を飲んでもなかなか効果が表われない。

これが二日酔というものであるが、催眠術の原理を応用すれば、二日酔いはたちまちにして治る。

 

まず、あなたが人の二日酔を治すことから始めよう。

 

二日酔で困っている人を直立させる。

つま先をそろえさせ、後方の手がしっかりと結ばれているかどうかを確認する。

つぎに目を閉じるよう命令し3回ほど深呼吸をさせる。

一方の手で②図のような位置を押さえ、もう一方の手の親指と中指でコメカミをかなり強く圧迫する。

そして、つぎのように暗示するのだ。

「あなたの二日酔を催眠術により治します。この方法は急速に催眠がかかる方法なので術に感応すると、ただちに気分がサッパリし二日酔は治ります」

 

力強く暗示したあと、首、肩から力を抜くよう命じる。

そしていきなり首を90度の角度に②図のように後ろにそらせるのである。

このとき体が後ろに倒れると暗示しながら③図のように体を後ろにそらせる。

そして不安定な姿勢を作り出し、その姿勢のまま早口でつぎのように暗示するのだ。

 

「頭がクラクラする。体が空中で回転するような気分だ。全身から力が抜ける」

と、繰り返し2分位暗示する。

つぎに後ろに用意した椅子に座らせ、腕をダラリと下げさせたまま5分ほど放置し、つぎのように暗示する。

 

「あなたの二日酔はウソのように消えてしまう。私が手をポンと打つと、頭が軽くスッキリとし目が覚める。ハイ、ポン!」

 

これで大抵の二日酔は、治ってしまうものだ。

あまりにも素晴らしい効果のため、キョトンとしてしまうことであろう。

 

つぎに自分の二日酔を治す方法を述べる。

基礎編において自己催眠の練習をしている人はまず光った玉を想い浮かべ、玉が十分現れてきたならば、つぎのように暗示すればよい。

 

「私は催眠に入った。心身の調和が十分にとれてきた。身体の中からあらゆる毒素が出ている。いまから10数えるあいだに私の心はスッキリし、二日酔は消え失せる。10、9、8、7、6、5、4、3、2、1」

 

これで完全に治ってしまう。

日頃から自己催眠の訓練をしている意味はここにあるのだが、このようなことを繰り返していれば、いつかは本当に体をこわしてしまうので、できるだけ二日酔などしないように心掛ける必要があろう。