こんにちはバルコアです。

 

催眠術応用の簡単な病気の治し方

子供が風邪をひく、あるいは扁桃腺が腫れたとか病気のうちでもごく軽いものを催眠術により治すことを考えよう。

しかし前項でも述べたように、これらの術を使うとき、夜中の発病のため医師にかかれない。

または医師が不在であるとかの場合に利用したいものである。

 

[風邪をひいたとき]

人間が病気になり高熱にうなされているときなどには、一般の他者催眠による誘導は、とても無理である。

このようなときにはそれなりの方法があるのである。

まず病人に向かい、これから催眠術を施す旨を力強く宣言する。

 

そして図のような位置に座る。

ベッドの場合には椅子を使うが位置としては同じである。

つぎにコメカミのあたりを親指と中指で軽く触れ、やや強めとやや弱めの感じでリズムをつけながら3分から5分繰り返す。

注意するのはこのとき痛がるほど強く圧迫してはいけないことである。

軽くふれる位がよい。

その動作を繰り返しながら、つぎのように暗示し続けるのだ。

「頭が軽くなっていく。頭が軽くサッパリしていく、だんだん注意が私の手に引きつけられてゆく、頭が軽い、頭が軽い」

根気よくゆっくりと自信にみちて低い力強い声で繰り返すことである。

すると患者はリズミカルな手による刺激と暗示により、次第に注意がひきつけられ催眠状態になっていく。

患者の容態がかなり落ち着くのが見えたら、③のように人差指を眉の間に羽で触るような感じで軽く軽くタッチする。

同じく時間は3分前後でよかろう。

暗示は「私の指に注意が集中している。ますます注意が集中している」と自信をもって言う。

すると患者は指に注意が集中しウトウトした状態になってくるのだ。

 

つぎには、顔から約5センチの距離に手を前後させ顔をなでるような感じでパスしながら、つぎのように暗示する。

 

「眠くなってくる。眠い、眠い。気持ちが落ち着きすっかり眠くなってきました。呼吸が静かになってきた。呼吸が楽になってきました。眠い、眠い。あなたはこのままじっとしていると深い眠りに入ります。そして目が覚めると、眠っている間に体が自然と回復し、ケロリと風邪が治っています。目が覚めると風邪は治っている」

 

これで治ってしまうのだ。

催眠術の心得がなくても、自信をもってこのように行えばウソのように治ってしまう。

だたし、子供とか高熱がある場合にはそのまま寝ない場合もあるが、それでも心配することはない。

潜在意識に暗示が深く入っているので目が覚めれば治っているのだ。