こんにちはバルコアです。

 

催眠術の歴史

 

歴史を知るもののみが真に現在を知り得るといわれるように、催眠術の正しい理解を求めるものは、かならずその歴史を知らなければならない。

その意味で古代から現在にいたる催眠術の変遷をながめてみよう。

 

人間の歴史とは、ある面では宗教の歴史ともいえ、催眠現象は宗教とはきってもきれない関係として人類とよべるものが発生したときから存在したものである。

 

古代における催眠術の歴史とはどのようなものであったかということは、大変興味ある問題であるが、それはたぶんに宗教の歴史と重なってしまうのである。

 

また古代における宗教は、呪術的なことが主流であり、呪術を離れて宗教は存在しない。

 

古代の呪術儀式の一般的な性質は、かならず物と道具を使うことであり、爪の切り屑、胎児、排泄物、蜜、糊、精液、棒、人形、土器など人間の生活の営みのすべてが神秘化されそれそれ意味をもたされて神事に使用された。