こんにちはバルコアです。
自分の診断をノームに話し、この患者は膵臓ガンだろうと伝えた。
ノームはすでにその病気を疑っていたことを認め、検査がすべて「異常なし」だったことを話してくれた。
ノームは患者に、自分の仕事が自分にとっていいものなのか、あらためて考えてみるようすすめた。
「あなたの求めるものを得るためには、おそらく人生を変えなければならないでしょう」とノームはこの歯科医に言った。
患者は、歯科医をやめたい気持ちは認めたものの、家族のことを考えると、ほかの仕事にはつけないと感じていた。
ノームは彼に膵臓ガンの波動があったことは言わなかったが、人生の不満について話し合い、ネガティブな態度を変えさせるよう努めた。
残念ながらこの人は、ノームの助言に耳を傾け、行動することができなかった。
彼の考える責任とは自分を犠牲にしても他人の世話をするということであり、自己も同時にいたわり、自分が満たされるように人生を設計しなおせなかったのだ。
二週間後、この青年の主治医が、ふたたび膵臓ガンの検査をした。
今回はガン反応ありとの結果が出た。
ただちに手術が行われたが、彼は術後4ヶ月もたたないうちにこの世を去った。