こんにちはバルコアです。
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ふつうは末期的と考えられている病気から回復したピーターの症例のおかげで、エイズや治癒全般に関する海外からの講演依頼をはじめて受けることになった。
彼のケースは私にとってひとつの転換点となり、病気の起源とはいったい何なのかを考えるようになった。
具体的にいうと、なぜ、どうやって病気は発生するのか?
何が病気を治すのか?
そして、なぜある人は治り、ある人は治らないのか、ということだ。
とくに、あるひとつの社会全体を、特定の病気が流行しやすい体質にする原因は何かを考えはじめた。
ある集団の生理を病気に導くような、感情的、身体的ストレスとはいったい何なのだろうか。
象徴的に考えてみると、エイズの出現はグローバルなレベルでの病気といえるような気がした。
カリニ肺炎という病気は、地球の最大の酸素供給源である熱帯雨林の破壊を象徴しているのだろう。
同じように、多くのエイズ患者の皮膚に形成されるガン性のカポジ肉腫は、地球の自然の表面の破壊を象徴している。
その最も劇的な例は核実験かもしれないが、有毒な廃棄物や、さまざまなかたちの公害もその象徴だ。
そして、人間の免疫系の障害は地球のオゾン層を象徴しているとも考えられる。
現在、オゾン層は重い病気にかかった患者の免疫系と同じくらい弱まっているのである。