こんにちはバルコアです。
お茶を飲みながら語られたこの真実を、私は迷信のたぐいにすぎないと退けたかったが、腹のなかでは、彼女のほうがずっと現実に近い神を知っているということがわかっていた。
「その人は自分が死ぬとどうしてわかるのですか? 病気なんでしょうか」私はたずねた。
「いいえ、彼はメディスンマンのところに行ったのよ」と彼女は答えた。
「メディスンマンが彼の気を見て、この人に何が起こっているかを教えてくれたのです」
「じゃあ、メディスンマンはそういうことがどうしてわかるのですか?」
彼女は私の無知が信じられない様子だった。
「聞かせてほしいんだけど」と、彼女は私の目をまっすぐ見すえて言った。
「そういうことを知らないでいられるというのは、どうしてなのかしら? 自分の霊が何をしているのか、霊が自分に何を語っているかを知らずに、どうして生きていけるの?」
彼女はさらに続けた。
「みんなメディスンマンのところに行って、自分の霊が何を語っているのか聞くの。もうずいぶん前だけど、メディスンマンにこう言われたわ。『歩き方を正さないと、もうすぐ足を折るよ』って。歩く、というのが肉体的な意味でないことは私にもわかってた。彼が言いたかったのは、ほかの女性の夫を求めていた私が、正直でないということだったの。もう会ってはいけない相手だったけど、愛していたからつらかった。でも、私の魂が、不誠実な態度のせいで病にかかりそうになっていたわ。私はしばらくこの地を離れて、戻ってきたときにはまっすぐ歩くようになっていました」
私はどうしてもレイチェルのところに長くとどまって、もっといろいろ学びたいと思った。
家の掃除でも雑用でもなんでもするからと頼んだが、バンの運転手が戻ってくると、彼女はホテルに戻るように言った。
彼女に会ったのはそれっきりだった。
バンに乗り込もうとすると、運転手はこう言った。
「彼女はなかなかのものでしょう?」
パンにだけでなく