私が居住している地区も最近は「野良猫を地域猫に」という方針が高まっており、地域全体で「野良猫を去勢・避妊手術をし、術後は外に放し、エサやり、トイレの管理をする」=TNR活動という事が実行されています。
トイレの管理をする事で野良猫が住宅内にトイレをする事なく、去勢・避妊手術をする事で何よりも「これ以上野良猫を増やさない」=「産まれる事で病気、怪我、交通事故、殺処分等不幸な運命を背負う命を増やさない」という事が実現されます。
春と夏に地域に住んでいる野良猫ちゃんの一斉TNRが実施されました。
前日から野良猫ちゃんが出没する所に捕獲器を設置し、餌を仕掛けて捕獲します。
なかなか捕まらない場所はボランティアさんが仕掛けてくれたらすぐ捕まりました(さすがです)
手術の前に体重を計り、手術可能かチェックします。
順番待ち
手術は移動手術車の中で獣医さんが執刀してくれます。
野良猫を一匹一匹動物病院に連れて行くのは大変ですし、時間もかかりますし、その間にまた出産するかもしれません(果てしない状態になります)
この「にじのはしスペイクリニック」さんは主に高知県内(西から東まで広いですよー)の野良猫ちゃんの手術をしてくれます。
拠点が西の方にあるので東の出張とかは片道約200Kmほどかかったりします
その地域の自治体の協力は必須ですし、地域猫ボランティアさんの協力もあり、有難いです
高知市では野良猫の去勢・避妊手術の費用には補助金が出ます。
春に実施した時は地域では初めての試みだったので担当の保健所の方も来て下さり、手続きに必要なものの確認もお手伝い頂きました
春に約10匹程手術と耳カット(サクラ猫=耳の先をカットする事で今後は捕獲しなくても手術済だという事が分かる)をしたので、今回の件数は少ないだろうと思いきや・・・
3地区合同でしたし、やはりまだ野良ちゃんも居たのでこの通り
それぞれ一匹づつ入ってます
布を被せているのは猫ちゃんを安心させるためです。
夏場は暑いし、この日は雨も降っていたので公民館を解放して行いました。
この他にも別の場所で待機しています
総勢18匹ぐらいだったかと思います
春の実施時には茶々丸も候補に上がっており、黄疸があったんですが、「とりあえず捕獲して明日獣医さんに相談してみよう」と会長さんがわざわざ捕獲器を持ってきてくれたので仕掛けてみると、まんまと捕獲されました(自宅の部屋でです💦)
でもやはり「黄疸」は麻酔できないって動物病院の先生からも聞いていたし、何よりも捕獲されて不安がってる茶々丸と信頼関係が崩れると思い、母上と相談してすぐに捕獲器から出してあげました
(会長さん、ごめんなさい)
で、やはり当日「黄疸」だと話すと手術はできないって言われたのでずっと捕獲器に入れたままじゃなくて良かったです(病気の事を考えると良かったですとは言えませんが)
それにしても本当に可愛い野良猫ちゃんばかりでした
お目目もまん丸クルンとしてて、愛くるしくどこに出しても恥ずかしくない可愛い仔達
茶々丸だけどうしてこんなに汚れてるんでしょう
手を近づけると頭をすくめたり恐怖感が見られるので、やはり今まで人間に酷い事されてきたのかもしれない
これからは人間の優しさも感じてくれたらいいな
全然懐きませんけどー
手術後はそれぞれ元の場所に解放しました。
「元気でねー、幸せになるんだよー」って。
ボランティアさんの
「これで終わりではありません。ここからです!
残っていたら同じ事になります」
という言葉が胸に残りました。
不幸な命を増やさないために・・・
猫の殺処分数
平成16年度 238,929匹
令和3年度 11,718匹
地域猫活動や、譲渡会活動(ほぼNPOさんやボランティアさんです)が多くなりましたので、
平成16年度から比べるとかなり減っています。
近年は捕獲数のうち殺処分より返還・譲渡数の方が上回ってきましたが、まだまだ悲しい運命を辿る命は少なくありません。
今回は不幸な命を増やさないために・・・
地域猫について書いてみました。
ではではー、まったねー(*^▽^*)/