
久しぶりにやってきたのが環境システム科が誇る水耕栽培温室。
それも2段式の小さな栽培ベッドが3つもある不思議な温室です。
妙なことはまだあります。温室には栽培ベッドの養液濃度やLEDの波長などを
コントロールする制御盤があるものですが、この温室にはなぜか3つ。
つまりこの3つの小さなベッドはそれぞれ独立しているのです。
理由は環境システム科3年生が3つのチームに分かれて
今まで学習した農と工のすべての知識を統合して経営競争するから。
それが全国広しといえども名農にしかない学校設定科目の「起業チャレンジ」です。
何を栽培するか、どのようにして販売するか、価格はどうするか?
これらの経営にとって大切な要素の決定権は先生ではなく生徒たちが持っています。
このユニークな学習を支えるのがこの贅沢な特注温室なのです!
自由の反面、責任を負うことになるので、実は大変だそうです。
さて今までは11月頃になると寒くなるのでゲームセット。
ということは今が最後の栽培かもしれません。
これから気温が下がるのでホウレンソウやレタスの季節。
今年はレタスが高値だそうですから、チャンスです。
勝敗は利益で決まります。勝負をかけて最後のゲームに臨む3年生たちです。