オイリングというのは油を塗ること。
一般には木管楽器でよく使われる言葉だそうですが
このイチジク栽培でも大切な技術のひとつとされています。
塗る場所は果実の先端。穴の空いたところです。
間違っても果実全体をオイルまみれにしてはいけません。
これは1週間前にオイリングしたイチジク。
大きさが急に2倍になり、色も緑から黄色になり柔らかくなりました。
もう収穫です。実はこの技術、古くから知られているそうです。
調べてみると紀元前3世紀の書物には
イチジクにオリーブオイルを塗る技術がもう記されていたとのこと。
びっくりします。でもなぜオイルを塗ると大きくなるのでしょう。
実は植物オイルの成分はオレイン酸ですが
酸化分解されることでエチレンになることがわかっています。
エチレンはご存知熟成ホルモン。
キウイを熟させる時も袋にリンゴと一緒に入れて
リンゴのエチレンで熟させますが、それと同じのようです。
今年の初物がまもなく収穫されます!