2009年から研究活動をしてきたFLORAですが
思ったとおりの結果になることはそうありません。
しかし今回は違いました。これは3年生の男子の研究。
いつもは女子メンバーが主任の泡散布の発表者として活躍していますが、
FLORAは1人一研究。自分だって研究しています。
上段は硝酸態窒素が大好きなレタス、下段はアンモニア態窒素が好きなキャベツ。
魚のタナゴが泳ぐ水槽でこれらの作物を栽培してきました。
これがアクアポニックスです。しかし左端はずいぶん貧弱です。
これは魚の糞だけを肥料にしたもの。水耕栽培なら液肥を添加できますが
生き物を飼育している水槽では無理、肥料不足でこんなもんです。
左から2番目は硝化菌ビーズを搭載したエアレーションで育てたもの。
硝酸態窒素がどんどん作られるので、レタスが他より大きく育っています。
逆に右端のレタスは小ぶり。しかしキャベツはよく育っています。
こちらはアンモニア態窒素を生産する納豆菌のビーズが入っているからです。
でも右から2番目はレタスもキャベツも大きく育ちました。
もう想像がついたと思いますが2つ菌を入れたビーズを投入したからです。
水耕栽培なら液肥をたっぷり入れて育てますが、魚も育てるならそれは無理。
そこで微生物を投入したわけですが、鮮やかに結果が出ました。
昨年は微生物とLEDを組み合わせた水耕栽培で成功した彼。
2年目の今年はアクアポニックスでの微生物利用を成功させました。
泡散布が注目されているFLORAですが、きっと彼は
そろそろ俺の出番だと思っているはずです。