2016年から2年間、国立局地研究所の協力を得て
極地のブルーモーメントは長いのではないかという研究をしたことがあります。
ブルーモーメントとは太陽が沈んだ後、漆黒の空になる短い時間に
ときどき起こる空や周辺が青くきれいに染まる現象です。
FLORAは南極の昭和基地から届く数ヶ月分のタイムラプス動画を分析し
南部町よりも2時間も長いことを証明し、専門家から大いに評価されました。
そんな研究から3年後のある日、空が一面ピンクに覆われたことがあります。
すかざす撮影したのがこの空。夕焼けの茜色というより、きれいなピンク色です。
最も驚いたのはピンク色は空だけではないことです。
辺りの建物も人もみんなピンク。そこで当時栽培していた
サンパチェンスという植物をとっさに撮影しました。
それが右下の写真。花はそもそもピンクですが、
地面もピンクがかっています。それとは逆に、葉は黒くみえます。
まるでピンクのフィルターでもつけて撮ったような写真になりました。
この現象は30分もあったでしょうか。日時は8月7日18時51分。
ブルーモーメントは秋冬が美しいのですが、これは真夏でした。
太陽のいたずらなのか後にも先にもこの1回だけ。
世界が薔薇色になった不思議な時間でした。
今日はエイプリルフール。信じるか信じないかはあなた次第です。