
ここは冬の第1農場。
名農で最も広い農場で、たくさんの果樹などが栽培されています。
手前に見える骨組みはサクランボハウスのもの。
サクランボは収穫時期に雨に会うと、水を吸いすぎて
果実が膨らみ割れてしまいます。割れたサクランボは商品価値ゼロ。
そのためこのような大きなハウスを建て
梅雨の時期が近づくと天井だけを透明フィルムで覆うのです。
まるでビニール傘。でも安いものではありません。
そこで長持ちさせたいので、収穫が終わったら取り外します。
高いところに上がって張ったりはがしたりと農家は大変です。
また中央に立っているのは防霜扇。
空気を攪拌し、春先の霜害を防ぐものです。
人工授粉やマルチングなどが収量を増やす攻めの技術だとすれば
このビニールハウスの使い方や防霜扇、農薬などは守りの技術。
農業にはいろいろな技術が開発されていますが
いったいどちらが多いのでしょう。
今までこのような視点でものを見ることはありませんでした。
作物別に書き出してみると、それぞれの特徴が見えてくるかもしれません。
さて冬の農場風景で圧巻なのが名久井岳。
雪が降ったので水墨画のようです。